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ネオンテトラは難しい [熱帯魚]


初心者向けの熱帯魚といえば、ネオンテトラを思い浮かべる人が多いだろう。小さいけど見栄えがするし、安価。大きな水槽を必要としないし、そのため水替えも楽そうだ。エサもそんなにいらないし、エサ代も少なく管理しやすそう、と。しかし、本当に初心者向きだろうか?
ネオンテトラは小型カラシンの仲間だ。この小型カラシン(もちろん大型カラシンというのもある)、一部の神経質な魚種を除いて、初心者用と思われている。しかし、元々小さいので、体力がない。ここでいう体力とは、環境適応能力といってもいいかもしれない。店の水槽からパッキングされて自分の水槽に移す。これは魚にとって大きな環境変化だ。店の水槽と自分の水槽とでは、同じように思えても、大きく違う場合が多い。店の水槽も自分の水槽も、既に魚が生きているのだから、まったく不都合な水ではないだろう。しかし温度やPHだけが水を決める要素ではないのだ。僅かな変化も、小さな魚にとっては大きな変化。基礎体力の少ないこれらの小型魚は、この環境変化に耐えられない場合、買ってきて一週間以内に他界するケースが多い。
30匹買って、一週間で全滅。30匹買って、一週間で半分死に、残りの半分は2年間生きて寿命を全うした。私も何度もそういうことがあった。こうした小型魚種を、まったく死なせないというのは、超難易度の高いことだと思う。まあ、店で売られている状態が既にひどい場合があるので、一概には言えないが(この件はまた別の機会にお話しするつもり)。
初心者が飼いやすい魚とは、死なない魚だと思う。つまり、魚自体に環境適応能力が豊富にあって、多少の水質変化・悪化に対応できる、基礎体力のある魚。あまり大きくなる魚種は大変なので、成魚になってもそこそこの大きさに留まってくれる魚種。こういった魚が初心者に飼いやすい魚種だと思う。さて、そんな魚の代表種は金魚。まあこれは熱帯魚ではないので外すと、小型シクリッドあたりが思い浮かべられる。
しかし、水草の青々とした水槽に、小型美種が群れをなして泳ぐシーン、そんな水槽にあこがれて熱帯魚を始める、ネオンテトラでまず始める、そういった人が多いけど、実はこれは難しいものだと思う。


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