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マイ・レンズ その9 EF400mm F2.8 L [カメラ]


マイ標準レンズである。
小学生・中学生サッカー撮影が、今の私の主な被写体。小学生ではよくても中学生では、300mmでは足らない。で、サンニッパ+1.4倍テレコンorEF100-400で充分と思っていた。確かにそのとおりだった。軽快に、満足できる画が得られる。しかし、気になるレンズが・・・、ヨンニッパ。
このレンズ、私の現在所有レンズのなかで、唯一現行レンズではない旧タイプ。そして、最も高価なレンズ。1996年に蛍石を使ったⅡ型が発売され、1999年に現行のIS付きにモデルチェンジされた、僅か3年間しか生産されなかったレンズ。当時の定価98万円と高価で、年間製造数の少ないレンズなので、一体何本生産されたか分からないし、中古流通量も極めて少ない。それを見つけてしまった。そうなるとどうしても欲しくなるのが、この世界の住人。手持ち資金をかき集めて、2年前に手元にやってきた。
当初、まったくダメダメレンズだった。収差も大きいし、第一にすごいピンズレ。前オーナーは、大金を出してこんな画しか得られないから、手放したのだろうか。すぐに調整に出した。で、調整後のレンズは、ウ~ン、サスガ!と、うなってしまう画を見せてくれる。サンニッパが、軽快な動きを見せる、切れ味鋭い2000cc級スポーツカーなら、このヨンニッパは4000cc級GTカーの雰囲気。サンニッパの爆速のAF速度と比べると、大きなレンズを動かしている慣性を少し感じる。それでも並みの速さではない。1D MarkⅡとはベストフィット。どちらも開放から使えるシャープな画だが、ヨンニッパの、こんなに距離が離れているのに、不規則に動き回る選手の髪の毛1本までクッキリ解像する様を見せられると、見事という他ない。ちょっと絞れば、更に鮮鋭感を増すのは、他のL単焦点レンズと同様。この「絞れる」ということが重要。そのためのF2.8なのだ。
その代償として、6キロ近い重量と全長348mm(フードをつけると500mm以上)の大きさ。重い!左手にレンズを持ち、右手にカメラボディを持って装着する、ということはできない。あくまでレンズを固定して、それにカメラボディを装着する、というスタイルをとる。この重さは、車から撮影場所まで移動する時、三脚や一脚に装着する時、バックに収納する時、防湿庫にしまう時、全ての時にズッシリと手にくる。その価格を考えると、ぶつけないように、こすらないように、慎重になるから、いっそう重さがこたえる。なまじの三脚や雲台では耐えられない。それ相当のものを要求する。
そんな苦労をしてこのレンズを振り回すと、やはりこれでしか得られない画がやってくるので、手放すことはできない。確かにIS付きの現行ヨンニッパが気になるところだが、これはさすがに手が出ない。もうメーカーの部品保有期限が昨年で終わってしまったので、いつまで修理ができるか分からないが、これからも大切に使っていこうと思っている。
 
下の作例
1D2+EF400mm F2.8 L  焦点距離 400mm
F4.5   SS 1/800   ISO 125   評価測光   露出補正 +1/3   AI SERVO AF    RAW


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とおりすがり(せき)

古いエントリーへのコメントで恐縮ですが、このレンズはボディ側をAFにしたときに、フルタイムマニュアルフォーカスは効きますか? 私が持っているこの第二世代の個体と1D3/1D4の組み合わせでは、フルタイムマニュアルにはならないのです。もしお判りになれば教えてください。

by とおりすがり(せき) (2012-06-27 13:25) 

ジュニアユース

とおりすがり(せき)さん、お返事遅くなって申し訳ありません。
このレンズは既に手元にないのですが、確かボディ側のPower ON状態
では、フルタイムマニュアルフォーカスはできたと記憶していますが
(もちろんONE SHOT AFで)。
手元に無くて実証できなくてスミマセン。

by ジュニアユース (2012-07-11 22:33)