SSブログ

Manfrotto 503 [カメラ]


ビデオ用フリュード雲台。ビデオは動画だから、静物をじっと撮影することは極めて少ない。動体を追いながら撮影したり、パン・チルトを繰り返しながらの撮影が多い。そのため、正確に水平が取れる事、滑らかに上下左右にカメラを振れることが要求される。この「滑らかに」というのが重要で、その為に高価なオイルなどを使って粘性を調節して、抵抗感を増減し、様々な速度域で滑らかさを追求している。こうしたビデオ雲台もピンキリで、1万円ほどのものから100万円を越える業務用まで、対荷重量も様々なものがある。
スティル写真で、どうしてこんなビデオ雲台が必要なのか。それは動体撮影において、水平を保ちながら、様々な速度で動く被写体を追うのに楽だから。三脚にビデオ雲台を付けて、鳥を追っている人をみかける。自由雲台でもよいのだが、動体撮影では常にフリーの状態で被写体を追うことになり、両手でカメラやレンズを保持しながらの撮影になり、大型レンズ使用の場合は特に、水平を保ちにくい。3ウェイ雲台で、水平方向を固定し、上下左右をフリーの状態で使用してもよいのだが、大型レンズの場合はかなり荷重が掛かるので、滑らかな操作がしにくい雲台が多い。その点、(ある程度のグレード以上の)ビデオ雲台は、対荷重量も大きく、その状態で滑らかな操作ができるように考えられているので、使いやすい。というか、一度使うと手放せない。
欠点は、雲台自体が大きく重いこと。それなりの三脚を必要とする。比較的高価であること。オイルフリュード雲台の場合は、外気温によって粘性が変わるので、撮影前に確認・調整が必要なこと。なかなか実物を扱っている店が少ないこと。
私は、価格コムの掲示板で、鳥を撮っている方からこれを勧められて、通販で購入した。ベルボンのカーボン三脚730に付けているが、頭でっかちの印象。これにサンニッパやヨンニッパを付けて使用しているが、重心がかなり上の方になるので注意が必要。パン棒は、写真撮影では邪魔になるので、付けていない。パン・チルト共に、オイル粘性を調節できて、期待どおりの滑らかさ。重いカメラ+重いレンズ+一脚より、随分楽ができる。こりゃ~手放せない。しかし・・・
楽に撮影できることが、良い写真を撮れる事、とはならないことを、最近知った。
 
 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントの受付は締め切りました