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シクラソマ・マウリカウダ [熱帯魚]


中南米産シクリッドは、縄張り意識が強く、気の荒いものが多い。しかし、魚らしい魚、熱帯魚らしい色彩、存在感のある大きさ、丈夫で長持ち、という点が好きで、私は昔からよく飼っている。
熱帯魚店では、こうした中南米産シクリッドは不人気だ。理由は、気が荒くて、他魚とケンカして、最悪殺してしまうから。一つの水槽に複数入れておくと、いつの間にか一匹だけになっていたりする。もっとも熱帯魚店の扱うのは5~6cmの幼魚であることが多いが、それでも入荷直後には数十匹を一つの水槽に入れておくと、売れる数より殺されていく数の方が多かったりする。飼育環境でも、そんな訳で単独飼育が無難。ウチでも一つの水槽に複数入れるときは、サイズを揃え、エサが行き渡っているか、ケンカしてないか(ケンカは常習なので、殺しあうほどひどくないか、ということ)、観察の目を怠るわけにはいかない。それでも複数を飼うのは、競い合ってエサを食べるので成長が早いこと、雌雄で色彩が違う魚は幼魚では見分けがつかない、などの理由だ。縄張りが作れないほど過密飼育すれば、一つの大型水槽に複数飼育できる。ただ、ケンカや小競り合いで、常時キズだらけだが。
このマウリカウダも、数年前に複数購入したシクリッドの一匹。危うく殺されそうになったところを、単独飼育に切り替えて、今に至っている。もう30cmクラスだ。さすが単独飼育だけあって、キズも無く、綺麗に育った。エサは人工フードで充分だし、水温や水質にも神経質ではない。適当にエサをやり、適当に水替えをすれば、誰でも育てられる。ただし、それなりの水槽と設備で単独飼育できれば、だ。
上記理由で、店では不人気なので、扱っている種は少ないかもしれないが、この種をコレクションしているマニアもいるほどだから、挑戦してみるのもいいかもしれない。
 


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