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熱帯魚店の値付け その1 [熱帯魚]

熱帯魚店は、どのくらいの値で熱帯魚を仕入れ、どのくらいの儲けを取っているのだろうか。こんなことを書くのは業界のタブーだから、詳細には書くことはできない事を、まずはお断りしておく。
一般的な話だが、店が問屋から熱帯魚を仕入れる場合、数が多いほど割安になる。これは小売でも同じだし、他の業種や製品売買でも同じだ。例えばネオンテトラ。500匹を仕入れると、1匹当り15~25円ぐらいの額で仕入れられるが、50匹しか仕入れないと、1匹当り35~50円になる(送料・税金は別)。こんなに違うのである。このネオンテトラを10匹680~1000円などで販売する。何だ、仕入れ値の2倍から数倍で売るなんて、凄く儲けてる、と思うかもしれないが、これが儲けは少ない。死ぬからだ。500匹仕入れて、翌日には全滅、ということは少なくない。そうなれば全損だ。
仕入れの話の時にも書いたが、こうした小魚は問屋から、色の付いた水に「生かされた状態」で店にやってくる。そんな状態でやってくるから、店の水槽に入れた途端に死にだす。店の水槽の水が悪いわけではない。店の水槽は、限りなく一般飼育に近い水で飼っている。生かされてきた薬品が切れるから、死ぬのだ。もっと最悪なのは、入荷した魚が病気を持ち込んで、以前から居た元気な魚まで死んでしまうこと。そうなると全損以上だ。
店としては、死んだら売り物にならないから、そうではなく、状態の良い魚を送ってくれる問屋と取引したい。しかし、そんな問屋は数少なく、卸値も高く、上記のような金額にはならない。店としては考えどころだ。安く大量に仕入れて、安価でもいいから死ぬ前に売り切ってしまうか、高価でも信用できる問屋から買い付けて、じっくり売って元を取るか。セールや売り出しの時は、前者を選ぶが、通常は後者の方を選びたい。しかし、店と問屋との関係は複雑で、そう分かっていても取引しなくてはならない時もある。
店がセールや売出しをする時に、ネオンテトラなどの小魚を購入する際は、注意が必要だ。値段につられて大量に購入してしまうと、購入直後は自分の水槽が賑やかに、華やかになるが、2~3週間後には、ぐっと寂しくなるかもしれないからだ。
では、こんな小魚以外はどうだろう。
 


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