もみじ狩り [巷の雑感]
私が小学生の頃の話。連休明けで学校に行くと、もみじ狩りに行ったという友人がいた。もみじ狩りよりリンゴ狩りの方がイイ、いや俺はナシ狩りがイイ、と盛り上がったことがあった。それ以来私は、もみじは食べられるものだと思っていた。
春の桜と同様に秋の紅葉は、多くの日本人の、季節を愛でる心を引きつけている。そしてそれは、特別な場所に行かないと見れないものではなく、日常生活をしている風景の中でも見ることができるところが、人々に季節の移り変わりを知らせる役目にもなっている。我が街の街路樹には銀杏並木が多いのだが、この2,3日で随分黄色くなった。この葉が黄色のじゅうたんになり、そしてそれが無くなると、寒い冬がやってくるのだろう。
紅葉の名所というところも、全国に何か所もあり、それは見事な赤や黄を楽しめるのだが、観光客の多い、ライトアップされた名所より、地元の人しか行かないような、ひっそりとした名所が好きだ。いつもは立ち止まる人もいないそんな処も、「もみじ祭り」というのぼりを立てて、屋台なんか出ていると、何だか観光地化されたようで、ちょっと引いてしまう。秋は澄んだ空気の下、しみじみと味わいたい。
リンゴやナシも良いけれど、もみじもまた満腹になることを、最近になってやっと知った。花火のように瞬時ではないけど、桜や紅葉はうっかりすると、直ぐに居なくなってしまう。そんな長くは続かない、ひと時の美しさに、流れゆく季節を感じられる日本人であることを、嬉しく思う。
1D3+EF24-70mm F2.8 L 焦点距離 24mm
F9.0 SS 1/40 ISO 400 評価測光 露出補正 -1/3 ONE SHOT AF RAW
「もみじ狩り」
確かに小さい頃は意味がよく分かりませんでした。
ジュニアユースさんの文章を読みながら、
「・・・寒い冬には春のぬくもり思い出せず、疑ったり、迷ったり、心は弱いものですね・・・」
と唄われていた、さだまさしの「春女苑」という歌を思い出していました。
by yasu1018 (2007-11-26 21:52)
yasu1018さん、コメントありがとうございます。
さだまさしの「春女苑」は知りませんでした。以前は結構ファンだったのですが。機会があれば探してみます。
by ジュニアユース (2007-11-27 21:30)
こんばんは!
満腹になるまで紅葉を堪能したかったですが、今年はできませんでした
身近な紅葉を愛でたいですよね
存分に楽しんでください^^
by ぴんさん (2007-11-27 22:42)