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永平寺 その1 [日々の徒然]


雪国の人が聞くと、眉をひそめるかもしれないが、雪を見ると子供たちは喜ぶ。真っ白な絨毯を敷き詰めた街並みは、綺麗なものもそうでないものも、白く覆い隠して、いつもの風景を一変してくれる新鮮さがある。
南国のように雪の降ることが全くない訳でもなく、北国のように当たり前のように雪が降る訳でもない、一年に一度あるかないか、という中途半端な地方に住んでいる我が子は、「雪が降らないかなあ」などと期待を込めて言うことがある。降らないんだったら、降っている所に行ってみよう、というわけで(まったく暇な家族だ)、珍しく全員が揃った休日に、北へ車で走り出した。
ところが思ったより雪が見られない。日本海側に出ればあるだろう、と思ったのは誤算。空は快晴だし、こりゃあ無理だ、という結論で、断念。さてどうするか、とナビで探しているうちに、近くに永平寺があることを発見して、そこに行くことに予定変更。
永平寺は私は2度目だ。前回は高校生の時だったから、もう30年近く前のこと。当時、夏休みを利用して、友人と二人で夜行列車を乗り継いで行った記憶がある。今回は自家用車で行ったのだが、山深い森の中をかき分けて、人里離れた山奥に建つひっそりとした寺、という印象は随分少なくなったと思った。私の記憶から比べれば、道路も随分整備されて、土産物屋が周りに立ち並ぶ通りを上っていくと、自動精算機の完備された、町営の駐車場に着いた。ここも、この30年の間に、ずいぶんと観光地化が進んでいるのかもしれない。


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