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SAVE THE FUTURE [巷の雑感]

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私はあまりテレビを見ない方なのだが、先日何気なくテレビをつけてみると、NHKで「SAVE THE FUTURE」という番組を放送していた。
私が見たのは、その最終の歌のコーナーだったが、ちょうど女性歌手が大自然の中で歌っているところだった。細い川(四万十川の上流らしい)に掛った、欄干のない細い橋の上で歌っている。足元には大きな2つのモニター。そして傍らにはグランドピアノを演奏する男性。実に気持ちよく、自然の中で歌っている様は、その自然の素晴らしさを表しているのかもしれない。そして、その自然をそのまま未来に残すことの大切さを、この番組全体で訴えたかったのかもしれない。
ただ、私はどうも疑問に思えてしまった。この歌のシーンを撮るために、どれだけ多くの人や機材を、この自然のなかに運び込まなければならなかったろうか、と。グランドピアノを運び込まなくてはいけない理由があったのだろうか、と。たとえ数分のシーンとはいえ、それを撮るとなると、多くの人や機材が必要だし、それを運ぶ人も車も、その自然の中に分け入っていかなければならない。ましてや、グランドピアノまで、となると、数人で、小型貨物車で、というわけにはいくまい。
自然や環境を守ることを訴える番組を放送するために、自然のなかに踏み入っていく。もちろん、それなりに配慮もし、許可が必要なところは許可を取って、撮影したのだろうが、多数の人間や車・機材が自然の中に入り込むこと自体が、自然にとって良いこととは思えない。配慮するのは当然としても、自然を守るためには本来、必要以上に人が入り込まないことが一番だと思うのだが、どうだろう。ましてや、演出目的のグランドピアノなどは必要なかろう。
エンディングで、声高に司会者が環境への配慮、自然保護を訴えていたが、どうも私の耳には、薄っぺらな印象にしか聞こえなかった。
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