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少年サッカーの撮影 その56 [少年サッカーの撮影]

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前回、1D3+EF100-400での撮影範囲の概略図を載せた。サッカーグランド全域を満足な大きさで切り撮るのは難題だということは分かっていただけたと思う。そして、撮影者自身が移動することで、多少なりともカバーできると書いた。それでも、向こう側のタッチライン沿いの選手やそのプレーは、思ったような大きさでは撮れない、と思われる方も多いのではないか。
確かにその通りで、それを防ぐためには、試合中グランドを一周しなければならないのだが、考えてみるとサッカーは前後半でサイドが変わる。前半で向こう側のタッチライン沿いの選手は、後半ではこちら側になる。前半でまったく撮れなくても、後半では撮れるチャンスは多い(もちろん、選手交代しなければ)。それと、サイドバックやサイドハーフの選手であっても、何も常にタッチラインに張り付いてプレーしているわけではない。機を見て中央付近まで進出してくることはよくあることだ。そういったチャンスを生かせば、中央の選手に比べれば撮影枚数は少ないかもしれないが、比無ということはありえない。チーム撮りで、なるべく出場選手全員をまんべんなく撮りたい、という方も多いと思うが、「まんべんなく」とはいえ、撮影枚数に差が出るのはある程度致し方ない。中央付近やボールによく触る主力選手は、特に気にしなくても自然と撮影枚数は上がる。逆にそうでない選手には、撮影中は常に気にかけて、シャッターチャンスを逃がさないような配慮を持ち続けると、「まんべんなく」に近い結果が得られると思う。

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サッカーグランド全域を満足な大きさで撮るのは無理だが、デジタルの特性を生かしてトリミングで対処する、という方法ももちろんある。トリミングは撮影後の後処理なのだが、現在の高画素カメラなら、大伸ばしプリントしなければ耐えれる場合も多い。撮影枚数の制限が少ないデジタルカメラなら、チーム撮りには有効かもしれない。しかしその場合でも、しっかりピントが合った画でないと意味は無い。いかにトリミングで疑似拡大できたとしても、ピンズレ写真ではどうしようもない。「その53」で書いたように、被写体が遠くなれば、移動距離は同じでも、レンズを振る角度移動は少なくて済む。当然、ロストの危険性も少ない。実は遠方の選手を小さく撮るのはさほど難しくはないのである。しかし、ファインダー内で小さい被写体にしっかりピントを合わせることは、言うほどたやすくは無い。

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1枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm 絞り優先AE シャッター速度 1/2000 絞り F4.0 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 200  AI SERVO AF  RAW
2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 250  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F3.2 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW
5枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW

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