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万古祭 [日々の徒然]

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万古焼(萬古焼 ばんこやき)をご存知の方、いるでしょうか。我が街の地場産業で、その耐熱性の特長を活かした急須や土鍋が有名です。特に土鍋の国内シェアは、7、8割を占めるらしいですね。それと豚の形をした、中に蚊取り線香を入れる蚊遣器(かやりき)も、万古焼のものが有名です。
一時期、生活様式の変化などで、急速に衰えた万古焼。地元でも、無くなってしまうのではないか、とも言われたこともありましたが、多くの方々の努力と、若手創作家の投入と熱意で、最近では地に足を付いた感があります。高級食器や工芸品の焼き物というより、どちらかと言えば、日常使う食器が多く、実は万古焼と知らずに使っているものの方が多いのではないでしょうか。その万古焼のお祭りが、毎年5月の第二週に行われていまして、先週末に覗いてみました。
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今年で48回目という万古祭では、窯元や卸問屋など30社以上が沿道に出店を出し、土鍋、急須、花器、食器などを市価の3~7割引きで販売するのが常です。萬古神社を中心に、付近の道路を封鎖して行われるこのお祭り、特に神輿や鳴り物のある派手な祭でもなく、また来場者も2日間で10万人ほどという、それほど大規模なものでもない、地元の人中心のお祭りです。以前は、沿道に広げたテントや出店での万古焼販売がほとんど、という地味な感じでしたが、最近は祭らしい食べ物などの屋台が増えて、中高生の姿が多く見られるようになりました。
我が街で造られた万古焼は、輸出されたり日本各地に配送されたりして、地元の人が万古焼と知って買うのは、実は少ないのかもしれません(知らないで使っている方が多いかも)。そういった意味で、地元の地場産業に触れる機会を提供してくれる祭(というか販売会)なのかもしれません。有名でもなく高級でもないのかもしれませんが、何となく親しみのある身近な陶器。数年ぶりにこの祭会場を見て廻って、そんな印象を受けました。
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