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ブログを始めるにあたって [巷の雑感]

団塊の世代が定年を迎えるそうで、退職した人々が巷にあふれるらしい。それが大問題だ、と取り上げているマスコミもあるが、そうだろうか。定年退職目前の人には、退職したら、ああしたい・こうしたい、といった、予定や希望や夢を抱く人も、きっといるはず。退職金という、ある程度まとまったお金が手に入るので、それを元手に、というわけである。問題なのは、そういった前向きな思考のできない人たちである。私の両親はもう70歳を超えているので、団塊の世代ではないが、「仕事が趣味」の人である。昭和の高度成長期を乗り越えてきた典型的な仕事人。仕事をすることが生きがいであり、またそうしなければならなかった時代を生きてきた人である。きっぱり仕事から離れてしまうと、さてこれからどうするか、と考えあぐねてしまう人である。第2の人生を楽しむ趣味など持っていない。「いまさら」という言葉で、新たな分野や見知らぬ人の集まりのなかに入っていくことに躊躇してしまう。金銭的な余裕はあっても、第2の人生や趣味に精を出そうという精神的な余裕がないのである。趣味を楽しむことが「贅沢」と見られた時代を生きてきた人だから、かもしれない。勿論、全ての人がそうだとは言わないが。
定年退職後こそ、趣味を楽しむには最適な時期だと思う。若いころのように、食費を削って趣味に打ち込む費用を捻出する、という必要はない。生活を支えるために仕事をしながら、趣味に打ち込む時間を捻出する、という必要はない。手間もお金もかかった子どもたちも巣立った。時間もお金も(個人差はあるが)、以前よりは余裕があるのだ。もうすぐ年金も(その額には個人差はあるが)貰えるのだ。趣味を持つ人には、この上ない時期だと思う。私も早くそうなりたいと思う。そうなるまで、まだ10年以上あるのが悲しいが。
年賀状の整理をしながら思うのは、この歳になると、こうして便りを交換する人たちは、何種類かに分けられるな、と。親戚・縁者。仕事関係の友人。学生時代の友人。それらどれにも属さない、趣味やサークル、近所の友人など。最後のグループの人たちが、少しずつ増えていることに、最近何だか嬉しさを覚える。血縁・昔のつながり・仕事上の(つまりは金銭の絡む)関係、そんなもののない知人が増えることに、何だか嬉しさを覚える。
これから先は、定年を迎えることを喜びと感じる人が増えていくかもしれない。いろんな「しがらみ」に、がんじがらめにされてきたのが、一気に開放され、「さあ!やるゾ」と気合を入れているような人が、増えていくかもしれない。それはそれで、良いことなのではないか、と思うし、自分もそうありたい、とも思う。私も、もう人生の折り返し点を過ぎてしまった。我ながら歳をとった、と感じる今日この頃だが、様々な経験の上でのこの歳だ。残り半分を切った人生を、せいぜい楽しむために、趣味を続けていこうと思う。しかしその前に、少なくとも「熟年離婚」だけは避けなければならない、とは思っているが。

このブログ、私の趣味の話を始めるにあたって、ひとこと書いてみました。


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