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EXTENDER EF 1.4x Ⅱ [カメラ]


テレコンバージョンレンズである。レンズとボディとの間に挟んで、焦点距離を1.4倍や2倍にするもので、簡単に焦点距離を延ばすことができるので、昔から重宝されてきた。
もっとも、良いことばかりではない。装着するレンズの画を拡大してボディに送るのだから、マスターレンズのアラも拡大する。全体的に「眠い画」になってしまいがちで、特に2倍テレコンではその傾向が強い。AF速度も、1.4倍では1/2に、2倍では1/4になる、とメーカーのキヤノンは言っている。AF精度を確保するため、わざと落としている、という話もあるが、静物撮影では問題なくても、動体撮影の場合は、はっきり体感できる。元々AF速度の速い単焦点では、それほど問題にならなくても、ズームレンズと組み合わせた場合は、特に。レンズとボディの間に、更にレンズを追加するのだから、それを通る光量が減るのは当然。1.4倍で一段(F2.8→F4.0)、2倍で二段(F2.8→F5.6)落ちる。AF速度の落ち同様、この差はシャッター速度に顕著に反映することになる。
価格コムの掲示板などで、EF70-200 F2.8L+2倍テレコンと、EF100-400 F4.5-5.6 L とを比べてどうか、という話がよく出るが、これで同じなら後者のレンズの存在価値は無い。それでもテレコン愛用者は多い。私も1.4倍はよく携行している。重い望遠レンズを何本も持ち歩くのは、やはり大変だから。2倍は持っていない。許容範囲は個人差があるが、スポーツ写真が主な私には2倍は、画質・AF速度共に、許容範囲を超えると思ったからだが、緊急用・非常用ならいいかもしれない。
以前、ケンコーのデジタルテレプラスPRO300というテレコンも使った事があるが、中央部は純正と同等、周辺部では純正の勝ち、と思った。加えて、防塵・防滴仕様でないので手放してしまった。写真で見ると分かるが、キヤノン純正はレンズ側に突起があって、コーティングと共に、内部の光の反射を抑える構造になっている。その代わり、装着するレンズが限定される。ケンコーのは、突起がなくて、汎用性があるようだ。
メリット・デメリットを理解したうえで使うのなら、一つは持っていて損のないものだと思う。
 

下の作例
1D2+EF300mm F2.8 L (非ISのⅢ型)+1.4xEXTENDER  焦点距離420mm
F4.5   SS 1/400   ISO 400   評価測光   露出補正 -1/3   AI SERVO AF    JPEG


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