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少年サッカーの撮影 その2 [少年サッカーの撮影]

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さて、サッカーを撮る。我が子がサッカーをやっている写真を撮る。デジタルだから何枚撮ってもコストアップには繋がらない。だからシャッターを切り続ける。そうして得た膨大な写真を、家に帰ってパソコンのハードディスクに移して見る。その中から、どうにもならない写真は削除して、これは!と思える写真が出てきた時には、苦労して撮った甲斐が有ったと悦に浸れる。反対にそうではなかった時は、何故だろう、何が原因だろう、と思案を重ねることになる。最初から、本や雑誌に載っているような写真が苦も無く撮れれば、誰も悩まないが、いかに小学生といえども、サッカーというスポーツを撮るのは、難易度の高い分野だということを、まずもって書いておきたい。
花を撮る、建物を撮る、記念写真を撮る、そういった動かない物を撮る静物撮影では、シャッターを切った数秒後に撮りなおしても、同じ画が得られるだろう。でもサッカーは、たとえそれが小学生といえども、数秒もあれば、まったく違ったシーンになってしまう。しまった!と撮りなおすことはできない。航空機やレーシングカーや列車は、人間よりもずっと早く移動するが、その動きは直線的で、予想がしやすい。スポーツでも野球は、必ずピッチャーはマウンドから投げ、バッターは必ずバッターボックスで打つ。打ったら必ず一塁へ走る。陸上競技のトラックはあらかじめ決められ、ゴールの位置は走る前から決まっている。水泳は泳ぐコースが決まっていて、競う相手と体と体が重なり合うということは無い。これら動体撮影は、動く被写体の一瞬を捉えることを目的とし、その一瞬の先はまったく違ったシーンになってしまうので、撮り逃さないように集中力を高める必要があるのだが、動きがある程度予想できる場合は、待ち構えてその瞬間を狙うということができる。それに比べ、バスケットボールやハンドボールなどは動きが俊敏で、しかも一瞬先にどんなシーンがやって来るか予想は難しい。なので、常に集中力を高めて被写体を追う必要がある。

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サッカーはどうだろう。バスケットボールやハンドボールに比べれば、俊敏性の点では劣るかもしれない。しかし動く範囲はずっと広い。広いグランドを不規則に、しかも予想の難しい動き方をする選手を撮ることになる。広いグランド、とは、撮影者と被写体との距離が有るということなので、必然的に長焦点距離のレンズを使うことになる。そうでなければ、被写体をしっかりした大きさに撮れないから。長焦点になればなるほど、見える(撮れる)画角が狭くなることとイコールなので、その狭い画角で不規則に動き回る被写体である選手を追わなければならない。こう考えれば、貴方が撮ろうとしているサッカー写真は写真撮影の中でも、実はかなり難易度の高い分野であることが分かるだろう。だから、最初からうまく撮れなくて当たり前なのだ。

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1枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F2.8 LⅡ+EF1.4xEXTENDERⅡ
2枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF300mm F2.8 LⅢ
3&5枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF300mm F2.8 LⅢ+EF1.4xEXTENDERⅡ
4枚目:CANON 10D+SIGMA 100-300mm F4 EX HSM

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