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熱帯魚店の仕入れ その5 [熱帯魚]

海外からの仕入れの場合、輸送コストもバカにならない。当然、船便ではなく航空便となる。
熱帯魚の場合、小魚(ネオンテトラなど)の場合は、一箱に一つの袋で1000~3000匹くらい入れられて送られる。アピストなどの中型魚では100~500匹で一箱一袋。原種などの高価な魚の場合は、一匹づつビニール袋に入れられ、一つの箱に10袋(10匹)ということが多い。魚食性のある魚(ピラニアやガーなど)は、もちろん一匹づつだが、大型魚になると、一箱に一匹ということもある。当然、魚は生きたまま到着しなければならないので、飼育水が入っているが、この水量で重量が大きく変わるので、コスト削減のためにはなるべく少なくしたいところだ。で、最小限の水しか入ってない。要するに、航空便の場合は、搭載重量ギリギリのところで、どれだけ沢山の魚を詰め込めるか、にコスト削減がかかっている。なお爬虫類のように、ポケットに忍ばせて密輸、というのは、熱帯魚では無理。
国内卸問屋から宅配便で送られるケースも同様だ。業者によって違うが、1個25~30kgまでとなっているから、その重量になるまでどれくらいの魚を詰め込んで送れるか、ということが一匹あたりの輸送コストの削減、というところだろう。
だいたい原種の魚というのは、当地で普通に川や沼に生息している魚、それを漁師が生きたまま取って来た魚、ということだから、魚自体の値段はゼロで、コストの額がその魚の価格となる。以前、幻の魚として知られたゼブラキャットが、初めて輸入されたニュースを見たことがあるが、ただでさえよく動き、酸欠に弱い魚だ。何重もの大型のビニール袋に多くの飼育水を入れ、パンパンに空気を満たした状態で、もちろん一箱に一匹、大きな発砲スチロールの箱に入れられ、地球の裏側のアマゾンから送られてくるのである。そりゃ、高価なわけである。


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