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C-PL フィルター [カメラ]


PL(偏光)フィルターは、光の表面反射を除去し、非常にビビッドな色彩効果が得られる、フィルム時代から使われているお馴染みのフィルターだ。
フィルム時代に私もよくお世話になったが、デジタルになっても勿論効果がある。なぜ効果があるのか、詳細な解説は省くが、風景写真など、青空の青をより青く、樹葉や建物などの色彩を鮮やかにする効果は、見栄えのする画になりやすい。正直、空の青さや海の青さは、これを使うと記憶色以上になる。デジタルでは後でレタッチでいくらでも再現できる、といっても、JPEGだと多少の劣化を伴うし、何より面倒。最初からこれを使ってハイコントラストな画を撮っておいて、レタッチは最小限に整える程度、というのが私の使い方。また、水面やガラス面の反射を取り除き、水中やガラスの向こう側の被写体を狙う際にも欠かせない。
枠をグルグル廻すと、その効果が変わるのが面白い。でも最大効果が一番良い訳ではない。私もついつい効かせすぎてしまう傾向がある。撮影時は控えめにしておいて、最終的にはレタッチで整える、というのがデジタルでの使い方なのだろう。フィルム時代の一発勝負から考えれば、随分便利になったものだ。
当たり前だが、枠を廻して効果を確認しながらの撮影だから、動体には向かない。太陽光の反射除去だから、屋内撮影や夜間撮影でも使わない。屋外で、じっくり静物を撮る時などで重宝する。ただフィルターとしては高価だ。大口径でデジタル対応コーティング、広角レンズ用薄枠、となると、結構な値段になる。私も風景撮り用の広角レンズにしか使わないので、77mmと72mmを1個づつ持っているだけで、その時の使用レンズに応じて使いまわしている。
デジタルになっても一眼を使うなら、一つは欲しいアイテムだ。

下の作例
1D2+EF28-70mm F2.8 L   焦点距離 28mm
F6.3   SS 1/250   ISO 200   評価測光   露出補正 +-0   ONE SHOT AF    JPEG
 


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