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少年サッカーの撮影 その11 [少年サッカーの撮影]

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被写体であるサッカー選手を大きく捉えることは、もちろん必要な焦点距離のレンズを用意することが必須。ではどのくらいの焦点距離が必要なのだろう。
サッカーのフィールドの広さは一定でないことをご存知だろうか。縦90m-120m、横45m-90mで(長方形でなければならない)、国際試合では最大で縦110m×横75m、 最小で縦100m×横64m。W杯やオリンピックでは、縦105m×横68mと決められていて、日本国内ではこの大きさを標準としているらしいが、地方大会程度では、場所確保の関係で、必ずしも厳密ではない。ちなみにゴールの大きさは、7.32m×2.44m。中学生以上の試合は、この大きさのフィールドで試合が行われるが、小学生となると、縦66m-78m、横48m-54m、ゴールの大きさ5m×2mと、ぐっと小さくなる。

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さて、このグランド内を縦横無尽に動き回る選手を追って撮影するわけだから、レンズにも長焦点・高倍率が求められる。大雑把に考えて、フィルム換算で150-900mmくらいだろうか。勿論、現在のスティルカメラ用レンズにそんなものは無く、TV放映用ビデオカメラのレンズでも難しい。無いものを渇望したとて仕方ないので、現実的に考えるとすれば、APS-Cセンサー搭載カメラで、小学生サッカーだと300mm(フィルム換算450~480mm)ぐらいが妥当なところか。中学生以上になると、400mmクラスが欲しくなるだろう。
しかし、いづれの場合も、グランドの端から端まで全てOKというわけではない。それに長焦点になればなるほど、画角は狭くなる(見える範囲&撮れる範囲が狭くなる)。遠くの物を写すには焦点距離の長いレンズ、というのは、静物撮影の場合で、動体撮影の場合は、あまりに狭い画角で動きを予想しながら被写体を追うのは至難の技。小学生から中学生、高校生と年代が上がるにつれ、ボールスピードは早くなり、動きもダイナミックに大きくなっていく。大きく撮りたいために安易に焦点距離を伸ばすと、こんどは捕捉の難易度が上がり、早く・正確にAFフレームに被写体を捉えないと、ピンボケ・ピンズレ写真が多くなってしまう。上記に挙げた焦点距離は、私の経験上の妥協点だと思って欲しい。

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1&2枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F2.8 LⅡ
3枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF300mm F2.8 LⅢ+EF1.4xEXTENDERⅡ
4枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F2.8 LⅡ

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