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大型連休 [巷の雑感]

今年もゴールデンウィークが終わった。お疲れ様でした。大変だったでしょう。
この休みに、しっかり遊んだ人に言っているのではない。他人が遊んでいる間に、しっかり働いていた人たちに、である。各地の行楽地へ、海外へ、近場の飲食や買い物にでも、出かけて遊べるのは、そこで働いている人々のおかげ。そういった人々がいるからこそ、あなたたちが遊べるのだと、知るべきだ。行楽地へ向かう高速道路が、何十キロも渋滞していると、テレビのニュースは伝えるが、料金所で車の排ガスを浴びながら働いている人がいるからこそ、高速道路が休日も使えるのだ。鉄道や飛行機にしても、ゴールデンウィークだから祝日だから、といって皆が休んでしまえば、行楽や旅行を楽しむことはできないのである。食事やショッピングを楽しむにしても、祝日でも店を開けて働いている人がいるからこそ。
一般にサービス業と言われる業種で働いている人々は、他の人が遊んでいる祝日・休日には休めないが、それを望んでいる人は少ない。特に働き盛りと言われる30代、40代の人々の多くには子供がいる。子供たちの学校は、皆と同じように祝日・休日は休みなのだ。家族が休んでいる間でも、働かなければならないし、いつもより多忙なのだ。数年に1回でもいいから、こんなゴールデンウィークに連休を取りたいと思っている人は多いと聞く。当然だと思うが、それはまったく実現しない。
俺達が働いている平日に休めるからイイじゃないか、と反論する人もいるかもしれない。しかし、あなた方のように7連休、8連休を、平日に取れるサービス業従事者は、ほとんどいない。そんな連休を取っても、一人で何処へ行くのだ、何をするのだ。家族は、子供は休みではない。子供のいない未婚の若者なら、そんなことはないだろう。でも交際相手には同じサービス業の人を選ばないと、遊びに行けない。子供が巣立った年配者やアルバイト学生にとっては、不満ないかもしれない。しかし、この繁雑期に、少人数で多数のお客相手だ。老人やアルバイト学生ばかりで、どうやって乗り切っていけようか。たくさん儲かったからイイじゃない、という人もいるかもしれない。あなたは、湯水のように行楽に費用を投じただろうか。バブル崩壊後、余暇に投じる金には、非常に厳しい眼を向けてないだろうか。
狭い国土に多くの人口。休みも一斉に取るのではなく、均一にみんなが取れないものだろうか。

下の写真は、ゴールデンウィーク期間中の名古屋港イタリア村。

 


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