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ブラック・レイン [日々の徒然]


先日、部屋の整理をしていたら、昔買ったビデオテープが出てきた。
「ブラック・レイン」と書かれたそのビデオテープ。エイリアンやブレードランナーのリドリー・スコット監督の作品。主演はマイケル・ダグラスだが、共演の高倉健や松田優作が好演で、随分昔に買ったものだった。こうした昔の物、忘れていた意外な物が出てくると、その当時の記憶がよみがえり、よみがえったのが悪い印象だったら、さっさと捨ててしまうのだが、逆だとなかなか捨てられない。私がこれを買った当時は、もちろんDVDなど無かったし、市販のビデオテープは高価だった。レンタルビデオ店で借りて見て、気に入ったので、どうしても手元に置いておきたくて買ったものだ。
もはや我が家にはビデオデッキというものが1台になってしまい、それもいつ壊れるか、という状態だから、最後になるかもしれない再生をして見た。映画の評論をするほど知識も経験も眼力も無いが、アンダーでダークな印象は、この監督のお得意な表現だろう。日本を舞台にした設定だが、あくまで外国から見た日本という感じが全体に漂う。暴力団の大親分が、いきなり英語を話すのには苦笑したが、それでも高倉健と松田優作の演技は、今見ても圧巻だ。
しかし、改めてビデオテープの映画を見てみると、やはり一世代前の画質を感じる。昨今、DVDの画質、デジタル映像を見慣れた眼には、どうも眠い画だ。これも時代の変遷、技術の向上と言えばそうだが、ハイビジョンや次世代ディスクの話題が賑わう昨今、もう古い規格になりそうなDVD。昔の映画DVDが安価(500~2000円)で売られている。この「ブラック・レイン」もDVDになって市販されているだろうし、それはこのビデオテープよりは遥かに高画質だろう。今後も手元に置くなら、DVDの方が良さそうだが。
さて、最後と思われる再生を終わったこのビデオテープ、どうしよう。捨てるのもちょっと気がひけたので、たまたま遊びに来た友人にあげてしまった。こんなことをしているから、いつまで経っても部屋が片付かない。まだ部屋の片隅にレーザーディスクの山が・・・
 


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