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60cm上部フィルター その2 [熱帯魚]


 
上部フィルターというのは、日本で開発された、という話を聞いたことがある。真偽は定かではないが、確かに海外では、密閉型外部フィルターが一般的なようだ。
さて、飼育水を循環させるポンプだが、60cmレギュラー水槽にセットで付いてくるろ過機のポンプは、ほとんど同じような性能を持っている。汲み上げ流量は、毎分7.5~10リットルくらいだ。60cmレギュラー水槽が約60リットルくらいだから、まあまあだろう。逆に、これよりも高性能なポンプにしようとしても、ろ過機に合わないので付けられない。ろ過能力のアップを図るには、別のろ過機を追加するしかない。
気をつけなければならないのは、時間とともに汲み上げ水量が落ちてくることだ。とりあえずポンプが廻って、ろ過機から水が出ていると気付かない事が多いが、このタイプのポンプは、1年もすると水量がかなり落ちる。ポンプを新品に換えると、え~っ、こんなに勢いよく水が出たっけ、と思うことが多い。ろ過箱の中の状態も含めて、1年経ったら注意した方がいいかもしれない。
ポンプは永久ではなく、必ず壊れる・回らなくなる。1年で壊れることはめったに無いが、3年以上もつこともめったに無い。壊れたら速やかに同型ポンプと交換すればイイだけの事だが、この交換ポンプというのが結構な値段だ。だいたい、2500~4000円位する。これでは、ろ過機の方が安い。新品の60cmレギュラー水槽用ろ過機なら、1000~3000円位で買えたりする。交換ポンプより、ろ過機全体の方が安い、というのは、この省資源時代に不条理な話だが、壊れたら、ろ過機ごと買って、中のポンプのみ使い、その他のものは捨てる、というのが現実的な対処法になってしまった。だから今では、交換ポンプを扱っている店は少ない。
海水魚飼育を主目的に造られたレイシーのろ過機は、こうした60cmレギュラー水槽にセットで付いてくるろ過機とはかなり違う(値段も)。構造的には同じなのだが、入るろ過材の量も5~10倍入るし、ポンプも強力かつ長寿命。このP型と呼ばれる縦型ポンプは、現在5種類、毎分10~46リットルまであり、どれでも使える(つまり交換可能)。寿命も私の経験では、3~7年くらいは壊れない。前回、上部フィルターの能力は、入れられるろ過材の能力と量と、飼育水をくみ上げられる流量に比例する、と書いたが、その点では、レイシーのような大型上部フィルターは、現在では最強クラスだろう。だから、海水魚用というより、ろ過能力が必要な淡水魚の飼育に使う人が増えている。もっとも、60cmレギュラー水槽で、淡水魚飼育に使う人は少ないかもしれないが。
 


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60cm上部フィルター その1 [熱帯魚]

横60cm×奥行き30cm×高さ36cmの水槽、一般的にこれを60cmレギュラー水槽と呼んでいる。昔から最もポピュラーで、よく使われてきた水槽だ。この大きさの水槽、ポピュラーなだけあって、日本の住宅事情にもよくマッチし、一部の大型魚を除いて多くの種類の熱帯魚が飼えて、一番売れている水槽だろう。昨今は、インテリアにマッチした小型水槽が人気らしいが、コストパフォーマンス的に見れば、依然この大きさの水槽が優れている。
多くの場合、セット販売されていて、ろ過機はそのセット品を使っている人も多いと思う。私も熱帯魚を始めた頃は、メーカーが組み合わせたものが一番マッチしているはず、と思ったが、実はそうでないこともある。一見同じように見える、この60cm上部フィルターも、よく見るとメーカーによって違いがある。
上部フィルターの場合、その能力は、入れられるろ過材の能力と量と、飼育水をくみ上げられる流量に比例する。多くのろ過材が入れられるほど、流量が多いほど、ろ過能力は高いと言える。海水魚にも使える一部の上部フィルター(レイシーなど)を除いては、入れられるろ過材の量には違いが少ない。ろ過のしくみについては、ここでは言及しないし、断言できるほど研究したわけではないのだが、ろ過箱の中でろ過材に均一に飼育水があたっているのか、ろ過材がどのくらい水中内にあるか、が、ろ過能力の差に影響しているように思える。個人的には、稼動中のろ過箱内の水位がどのくらいか、が重要で、これに注目してみると、メーカーによって違うことが分かる。
いづれにしても、この60cm水槽にセット品として付いている上部フィルターは、必要最小限の能力しか持ち得ないと考えた方が良いだろう。最も一般的でポピュラーということは、最も売れ筋で価格競争が激しく、コストダウンの対象になっているからだ。
 


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台風一過 [巷の雑感]


 
7月にやってくる台風としては、まれに見る大型台風ということで、昨日は職場で、その準備やら対策に追われてしまった。その甲斐あってか、大した被害も無く、まだ吹き返しの風が強いが、久しぶりに日が差してきた。
昨夜はテレビで台風情報を頻繁にやっていたし、私も見ていた。避難勧告もあちこちで出ていたし、自主避難された人も多いと聞く。また、土砂崩れや河川の増水などで、人的にも物的にも被害があったというニュースがあちこちで流れていた。このようなニュースは、台風が来るたびに目にするのだが、いつ無くなるのだろうか。
我が日本に台風がやってくるのは最近のことではない。遥か昔から、台風はやってくる。最近は6月や7月にやってくるようになってしまったが、秋には必ず台風はやって来ていた。私が子どもの頃は、台風が来ると学校が休みになったりして、逆に喜んだりしたものだが、9月や10月には必ず台風が一度は来た。年に何度も来る年もあった。わが国にとっては、台風が来ることは、決して珍しいことではないはずだ。来るのが当たり前、と言っては言いすぎだろうか。それでも、災害は起こる。
もちろん、国や自治体は台風対策を毎年行っているのだろうが、毎年土砂崩れや河川の氾濫は無くならない。日本という国土は、どんどん脆くなっているのだろうか。毎年必ずやってくる台風に対して、被害が出ないような国土にはできないものだろうか。今回避難した方々のなかには、台風が来るたびに避難している人もいると聞いた。
自然に対して強固な国にする、私にはそれは、SFアニメなどに出てくる人工の要塞都市のような姿が思い浮かぶ。日本中をコンクリートとアスファルトとガラス、アクリル、人工素材などで固めてしまい、木々や草花は決められたところにしか植えない、生えない、そんな国土。確かにそれなら、自然災害は起こらないかもしれない。自然というものが無いのだから。
台風がやってくるのが自然だとすれば、その台風を発生させないことは自然破壊だろうか。その台風で、山が崩れたり、河川が氾濫するのは、自然なのだろうか。それを防ぐために、山をコンクリートで固め、河川を高い堤防で固める、これも自然破壊なのだろうか。
自然と人間との共存の問題、私には永遠に答えは見つからないだろう。


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少年サッカーの撮影 その22 [少年サッカーの撮影]

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ここは、少年サッカー撮影のカテゴリーなので、サッカーを撮るという条件で考えを進めることにする。
カメラの連写速度を表す場合、1秒間に何枚撮れるか、で表示されることが多い。「そんなに連写しないから、自分には必要ない」と思われるかもしれない。1D MarkⅢは約秒10コマとカタログには書かれているが、私も10連写なんて滅多に使わない。実は連写で大切なのは枚数ではなく、連写間隔時間。つまり1枚撮って、次の画がどのくらい早く撮れるか、が重要なのだ。
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秒3コマのKISS DXで連写したとして、1枚目と2枚目の間隔は0.5秒。これが秒10コマの1D MarkⅢだと0.11秒後に2枚目が撮れる。この差はスポーツを撮る上で非常に大きい。

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上の写真は、KISS DXの連写モードで撮影したものだ。2枚の写真の撮影間隔は0.5秒。この後の3枚目では、ボールが画面から飛び出てしまっている。蹴った後のボールは早いが、蹴る前のボールの動きは比較的ゆっくりだったので、連写で2枚ともボールを画に入れることができた。しかし通常、秒3コマ・連写間隔が0.5秒では、連写したとしても撮影者の望む画を得るのは難しい。いかに少年サッカーといえど、この0.5秒ではボールの移動距離が大きく、しかも画角の狭い望遠レンズを使っているので、実際は1枚目でボールを捉えても、2枚目ではファインダーから消えていることが多いのだ。そう考えると秒3コマ程度なら、1枚目で失敗すると2枚目以降は絶望という場合が多い。
秒3コマ程度の連写速度しか得られないのなら、自分の予測力と集中力を頼りに、いっそ単写で狙ってみる、という方が良いかもしれない。もちろんその場合、狙うシーンは限定する。連写速度が遅い機種ということは(その1で書いたように)、AF性能的にも乏しく、レリーズタイムラグも広い場合が多いから、その点を踏まえてシャッターを切る必要が有る。ただ前回書いたように、撮るのは不規則な動きをするサッカー選手だ。単写で良作を増産するには、それなりの練習・経験と力量が必須だろう。

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そういう意味では、1D3の秒10コマという連写性能は初心者向きだ。AFも速く正確なので、フレーミングと被写体の動きに集中すれば、後はシャッターボタンを押し続けるだけで、一連の被写体の動きを数枚以上のコマ数で記録できる。後は家に帰って、その一連写の中から自分の好きな画を選ぶだけだ。初心者向きと言われるKISS DXでサッカーを撮る方が、難易度が高い。
「弘法は筆を選ばす」というが、上級者はどんなカメラを使っても、良い画が得られるだろう。しかし、サッカー撮影に関しては、未熟な人ほど、高性能な機材を使う方が良い結果が得られると思う。腕が無いから、とりあえず初心者向けのカメラで、というのは実は遠回り。予算が許す限り上級機種を選ぶ方が、近道だったりする。

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1枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF100-400mm F4.5-5.6 L IS
4枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F2.8 LⅡ+EF1.4xEXTENDERⅡ
5枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F2.8 LⅡ

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GT5092J [パソコン]

2002年に買ったPC(VAIO RX-66)が、今年初めから不調。そしてとうとう起動しなくなった。今はメインに使ってiいるわけではないのだが、それでも無いとなるといろいろ不便。Vistaも体験したいし、PCを新調することにした。
ノートパソコンは最初から候補外。性能的にはやはりデスクトップだし、元々デスクトップPCとの入替えだから、スペースの問題も無い。PCを永くやっていると、使うソフトはだいたい分かるから、無駄なソフトがたくさん入っているメーカー製も候補外。Vistaは快適に動かしたいので、それなりの性能は欲しい。それで、ショップ製PCを中心に探してみたら、自宅近くのケーズデンキでこのゲートウェイのPCが眼に留まった。最新のE6320とVista Home Premiumが付いて95000円という。通販で買うのも、ちょっと気がひけるし、どうせ、ちょっとは手を入れるから、上位機・高性能機を選ぶより、ベースになりそうなPCで安いのはありがたいかな、とコイツに決めた。
メモリーは1G追加して2Gに、HDDは250Gが1本だったが、もう一つ250Gを追加。グラフィックボードは7600GS、モニターはBUFFARO 20.1インチが、近所のPCショップで安かったので、それを付けて完成。ついでにキーボードとマウスも替えた。この状態で総額17万円ほどかかったが、すごく快適に動いてくれる。USB接続のスピーカーは電源が要らないのは助かるが、やはり音はイマイチ。この点のみ不満だが、これくらいは我慢しよう。
本体は簡単に開けられるし、筐体が大きいだけに手も入りやすい。私のような初心者でも簡単にできた。インテリア性を重視したPCや省スペースPCでは、こんなことはやりづらいだろうし、やる気も起こらないかもしれない。これくらいの増設を前提にPCを選ぶなら、ゲーマーご用達の究極の性能を望まない、自作PCには興味があるのだが、そこまでは自信が無い、という私のような人には、なかなか良い選択だったと、今のところ思っている。ちなみに、メーカー製PCと自作PCの中間のような、こんなPCを選ぶ人が、最近は増えているようだ。
5月末に購入して1ヶ月以上経つが、やっとVistaにも慣れてきた。まだ対応ソフトが少なく、アップデートしなければならなかったり、面倒な点もあるが、やっぱり何とかとPCは新しい方がイイ。何をするにもサクサク動いてくれる。だいたい3年をめどにPCを入替えているのだが、最近は子どもたちが使うようになって、現在我が家は3台のPCが稼動中。次回は入替え時期には、自作PCに挑戦してみようかな、と思ったが、さて私の自作PCは安くできるのか、が心配だ。
 

 


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少年サッカーの撮影 その21 [少年サッカーの撮影]

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例えば航空機や自動車、鉄道などは、人間よりもずっと速い速度で移動するが、移動に伴う被写体自体の変化は無い。0.2秒前と今とで、被写体の形は変わらない。変わるのは撮れる角度と背景の僅かな差(一瞬輝く銀翼や一瞬吹くバックファイアーは例外として)。それに対して人間、サッカー選手の五体は常に変化している。今と0.2秒後では、選手の表情や体躯の形、ボールの位置は明らかに違う。違うのであれば、撮影者がどれを望むのか、どれを良しとするのか、どれがボツ写真になるのか、といった問題が起きる。
同じスポーツといえど、打球シーンが一試合中何度も続くようなテニスや卓球などは、タイミングを計れば単写でも撮れる。確かにテニスや卓球のボール速度は、サッカーボールよりも早いが、被写体である選手の動く範囲はサッカーよりずっと狭く、その位置移動の予測もし易い。それよりもっと広いグランドを使う野球にしても、ピッチャーは必ずマウンドから投げ、バッターは必ずバッタボックスで打ち、打ったら必ず一塁方向へ走ると分かっていれば、単写で撮れないことはないかもしれない。
それに比べ同じスポーツでも、サッカーボールとサッカー選手は、試合中ずっと広いグランド内を縦横左右不規則に動き、その移動速度も様々に変化する。しかもサッカーは、選手同士が重なり合い、体をぶつけ合いながら、ボールを競うシーンも多く、それこそがサッカー撮影の醍醐味だったりする。

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上の写真は、CANON 1D MarkⅡの高速連写モード(約秒8.5コマ)にて撮った、中学生サッカーの写真だ。ゴールキックされた高く上がったボールを頭で跳ね返すシーン、サッカーでは良く見る(一試合で何度もあるシーン)場面だ。秒8.5コマとは、1枚目が撮られてから2枚目が撮られるまで0.133秒ということだ。その0.133秒の間に、ボールがこれくらい移動するということを、まずは知ってほしい。

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1枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF300mm F2.8 L Ⅲ+EF1.4xEXTENDERⅡ
3枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F2.8 L Ⅱ+EF1.4xEXTENDERⅡ
4枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F2.8 L Ⅱ

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