SSブログ

台風一過 [巷の雑感]


 
7月にやってくる台風としては、まれに見る大型台風ということで、昨日は職場で、その準備やら対策に追われてしまった。その甲斐あってか、大した被害も無く、まだ吹き返しの風が強いが、久しぶりに日が差してきた。
昨夜はテレビで台風情報を頻繁にやっていたし、私も見ていた。避難勧告もあちこちで出ていたし、自主避難された人も多いと聞く。また、土砂崩れや河川の増水などで、人的にも物的にも被害があったというニュースがあちこちで流れていた。このようなニュースは、台風が来るたびに目にするのだが、いつ無くなるのだろうか。
我が日本に台風がやってくるのは最近のことではない。遥か昔から、台風はやってくる。最近は6月や7月にやってくるようになってしまったが、秋には必ず台風はやって来ていた。私が子どもの頃は、台風が来ると学校が休みになったりして、逆に喜んだりしたものだが、9月や10月には必ず台風が一度は来た。年に何度も来る年もあった。わが国にとっては、台風が来ることは、決して珍しいことではないはずだ。来るのが当たり前、と言っては言いすぎだろうか。それでも、災害は起こる。
もちろん、国や自治体は台風対策を毎年行っているのだろうが、毎年土砂崩れや河川の氾濫は無くならない。日本という国土は、どんどん脆くなっているのだろうか。毎年必ずやってくる台風に対して、被害が出ないような国土にはできないものだろうか。今回避難した方々のなかには、台風が来るたびに避難している人もいると聞いた。
自然に対して強固な国にする、私にはそれは、SFアニメなどに出てくる人工の要塞都市のような姿が思い浮かぶ。日本中をコンクリートとアスファルトとガラス、アクリル、人工素材などで固めてしまい、木々や草花は決められたところにしか植えない、生えない、そんな国土。確かにそれなら、自然災害は起こらないかもしれない。自然というものが無いのだから。
台風がやってくるのが自然だとすれば、その台風を発生させないことは自然破壊だろうか。その台風で、山が崩れたり、河川が氾濫するのは、自然なのだろうか。それを防ぐために、山をコンクリートで固め、河川を高い堤防で固める、これも自然破壊なのだろうか。
自然と人間との共存の問題、私には永遠に答えは見つからないだろう。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー