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少年サッカーの撮影 その23 [少年サッカーの撮影]

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サッカーではボールを足で扱う時間が長い。これは、大人でも小学生でも同じ。地面に転がるボールを、足で蹴ってゴールに入れる競技である。もちろん、ボールは地面の上を転がっているばかりではないが、扱うのが足となると、ボールの位置は目線より下であることが多い。
サッカー少年たちをファインダーで追っていると、当たり前だが、ボールを見ながらプレーしていることが多い。地面に転がるボールを見るということは、顔が下を向いたシーンが多いということで、これを撮っても、選手の顔が下向きのハッキリしない画になることが多い。まして、サッカー少年たちは概して、日焼けして色黒。光線の状況次第では、誰だか分からないくらい顔が黒くなってしまう。選手たちのボールに向かう真摯な表情を写し撮ろうとすると、顔を上げた瞬間を狙いたいものだ。
しかし、マイボールの状態で、顔を上げてプレーする時間は、少年サッカーの場合は特に短い。技術力のある選手ほど、ボールを扱いながら顔を上げている時間は長いのだが、そうでないと、自分がボールを扱っている時間はずっと下を向いてプレーをする選手もいる。それでも、一瞬顔を上げることがあって、その瞬間がシャッターチャンスなのだが、その一瞬は予測できるだろうか。

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上の写真は、小学4年生の試合中でのワンプレーを、1D3で秒6コマに設定して6連写したものだ。どの写真が「使える写真」かは分かっていただけると思う。このように、どのタイミングで顔を上げるのか、どのくらいの時間上げているのか、予想できない。こういった場面こそ連写の出番だ。連写でこのプレーを押さえておいて、後で取捨選択する、というのが現実的な方法だろう。連写して6枚撮っても、使うのは一枚だけで、後は捨ててしまうのだが、それでもその1枚を撮るには、結果的に無駄になってしまうショットがあってこそ、なのだ。
単写でこの一瞬を狙えるのか。不可能ではないと思う。しかし、成功確率は高くは無いとも思う。連写すれば撮れるのか。この1D3の6連写は1秒だ。秒3コマの機種なら半分の3コマしか撮れないことになる。もしかすると、秒3コマで連写しても、使える写真が一枚も無い、ということになっていたかもしれない。
サッカー撮影において連写性能とは、重要なファクターだと思う。

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1枚目:CANON 1D MarkⅡ+EF400mm F5.6 L
3枚目:CANON Kiss DX+EF400mm F2.8 LⅡ

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