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上部フィルターの濾過材 [熱帯魚]


 
今でも、上部フィルターのろ過箱にウールマットだけでいい、なんて書かれている商品もある。まったく、ろ過の仕組みを無視したような話だが、昔はそれでよかったのかもしれない。特に金魚などでは。
ろ過材は、生物ろ過をするうえで欠かすことのできない、好気性ろ過バクテリアを繁殖・維持・活動させるコロニーとなるものである。現在のろ過が、この生物ろ過に多くを頼っている現状では、ろ過材の重要性は大きいと思える。10年ほど前までは、その種類は少なかったが、今では多くの種類のろ過材が売られている。どれが良いか、は、ろ過箱の大きさ、流入水量の多さ、飼育水量、飼育魚の種類と数、メンテナンスの頻度、などによって一概には言えない。概して、単位面積あたりのろ過バクテリアのコロニー数(もちろん、眼で見えるわけではない)が多いほど、高性能なろ過材といえるが、表面が細かい凹凸なので目詰まりしやすく、メンテの頻度を要求する。
私も過去にいろんなろ過材を使ってきたが、現在もこれといった一種に決めているわけではない。水槽によって、ろ過箱によって、飼育魚によって、使い分けているのが現状だ。大型のろ過箱に、細かいろ過材を詰めると、目詰まりしやすく、ひどくなると、ろ過箱から飼育水が溢れてくる恐れがある。小型のろ過箱に、大きなろ過材では、ろ過材の量が入らない。ろ過材には、海水やアルカリ性の飼育水用のものもあるが、これもメンテをサボるとPHが落ちてくることもあるので注意が必要。
昨今のろ過材は、セラミックを原料としたものが多く出回っていて、メンテさえしっかり行えば、半永久的に使える。では、メンテナンスとは何か。それは定期的に洗うだけのこと。ろ過箱にヘドロ状に溜まった不純物を取り除くこと、それだけ。ろ過バクテリアを絶滅させないよう、水道水ではなく、飼育水で洗浄することは言うまでも無い。
ウチの水槽は、ほとんどが上部フィルターだが、そのろ過材はかなり使い込まれたものを、メンテしながら使い続けている。最初に導入するときのポイントは、そのろ過材をかなり、しつこく洗うことだ。


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