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セカンドインプレッション おまけ [カメラ]

5月31日の発売日に入手して4か月と8000枚。ぼちぼち分かったことを、某掲示板に1D3のレビューを書き込んでみた。以下に、その内容を書きます。

デザイン:1D2からの乗り換えだが、ボディのデザインはプロ機らしい高級感と剛性感を持っていると思う。外装の塗装が変わったが、経年変化がなければ上級だ。
画質:1200万画素が欲しかった、というのが本音だが、現状でも不満無い。デフォルトではアンダー目で冴えない感じだが、初心者向けの機種ではないのだから、欲しい画は自分で調整して追い込んでいくことが必要。そのための懐の深さがある。高感度ノイズの減少は、元々高感度をあまり使わないので、はっきりテストしたわけではないが、モニターで見る限り、旧機種からの向上は感じる。
操作性:操作系は変わった。1D2や1D2Nとの併用では使いにくい点もあるかもしれないが、慣れれば同じ。慣れないのは、自らが道具として使いきっていない証拠。欠点にはならないだろう。ISOボタンが独立したのは嬉しい。
バッテリー:ニッケル水素からリチウムイオンに変わったことで(これは以前から渇望されていた)、バッテリーのもち、計量化共に、ぐっと向上している。以前も予備の必要はなかったぐらいだが、今回はどんな条件でも1000枚は楽に撮れる。それに加え、メニューでバッテリーの充電状態を%で確認できるのは嬉しい変更。
携帯性:絶対的には軽量な機種ではないが、前モデルからは軽量化されていることは、持ってすぐに分かった。でも、使っているうちに感じなくなるほどの差。コンパクトでもないが、40Dなどにバッテリーグリップを付けた状態と比較して、縦位置でのホールディングでは1D3の方がかなり良い。一般的な携帯性では評価が低いが、この大きさ・重さで文句を言うような方には、この機種は向かない。よって、欠点ではない。
機能性:動体撮影に向けたキヤノンの意欲的な機種で、その点での機能は豊富。しかし、あくまでユーザーが自分なりにセッティングしてこそ有益になる機能が多い。この点で、一般コンシュマー機とは別に考えるべき。あくまで、自分の使用状況や志向に合わせて、カスタマイズするべきで、そうすればこれ以上ない機種だし、そうしなければ使いにくい機種かもしれない。端的に言うと、カスタマイズできるスキルや情熱のある人には評価が高いだろう。
液晶:3型になって見やすくはなったが、日中屋外での画像確認では、依然見難い場合もある。しかし、コンデジとは違うので、ヒストグラムの確認さえできれば良いと思っている。だいたい、3型くらいの液晶で画像確認したところで、どの程度有益か疑問。自分の撮った画をしっかり見たいなら、家に帰ってからPCのモニターで確認すべきで、よってこれも欠点とは言えない。
ホールド感:元々重量のある機種だから、しっかりホールドしないとブレる。縦でも横でも、デザイン優先ではなく、きちんと考えられているデザインだと思う。きちんと構えられない人が選ぶ機種ではない。
満足度:非常に高い。価格だけのことはあると思う。

相対的に、使い手のスキルを要求する機種だと思う。そうでないと、かえって使いづらいかも。AFマイクロアジャストメントの機能などは、そのよい例。きちんと検証できる人でないとかえって逆効果になる恐れがある。動体撮影する人には、これ以上ない機種。1D2,1D2Nからは、かなり変わったので、その延長線上で使うと不満がでるかもしれない。特にAF系は。1D系経験者でも、一度白紙に戻って相対する必要性を感じる。AFは動体に対して非常に高精度だが、敏感でピーキー。ファームアップで若干マイルドになったが、それでもシビアで正確な操作を要求される。そうでないと、単に使いづらい機種と思うかも。設定の多種多様さも、適応性の広さを表しているが、自分と合わない設定をしてしまうと、マイナス評価に繋がる。逆に、自分の道具としてしまうと、もう後戻りはできなくなる機種だと思う。
 
下の作例
1D3+EF300mm F2.8 L IS + EF1.4x EXTENDER      焦点距離 420mm
F6.3   SS 1/1000   ISO 125    評価測光   露出補正 +1/3   AI SERVO AF   RAW


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