SSブログ

水槽の水漏れ [熱帯魚]

永い間熱帯魚をやっていると、古い器具も増えてくる。ウチでもとうとう、水槽の水漏れがおこってきた。
水槽は永久に使用できるものではない。ガラス水槽の場合、ガラス自体は割らない限り大丈夫だが、ガラスとガラスを組み合わせて出来ている水槽は、その接続角にシリコンを使って繋いでいる。このシリコンが劣化して水漏れを起こすことは避けられない。そしてこの水漏れは、予兆無くやってくる。
ウチでも、今回水漏れを起こしたのは一番古い水槽ではない。経年劣化が主たる原因なのだが、メーカーや取扱具合によって、このシリコンコーキングの劣化度は違う。やはり一流メーカー品は、この点でしっかりしているし、見栄えが多少悪くなっても、しっかり塗られているものは強い。見栄えよく、薄く、細く塗られた縁なし水槽などは、この点では華奢だ。
水槽は、あんな重量のある水を入れているのに、剛性は意外なほど無い。力の入れ方を間違えると、角や縁に歪みがすぐ来る。水槽を頻繁に移動したりすると、その際に思わぬところに力がかかって、設置完了後に水を入れると水漏れした、という話をよく聞く。完全にカラの状態で運ぶ場合はまだよいが、底砂や飼育水が少しでも残っている状態で運ぶと、そういう事態になりやすい。
さて、水漏れしたら、まずはこの縁のシリコンコーキングを疑うべきだが、その特定には時間も手間もかかる。水漏れしている箇所のコーキングならよいが、水は意外と廻りまわって漏れている場合も多いので、念のためかなりの部分のコーキングをやり直すはめになる。もちろん、水槽内のものを全て別に移し、完全に空にして、乾かした状態で行わなければならないので、水槽をいくつも持っていないとできない。水槽補修用シリコンは、店に行けば売っているが、慣れないと見栄えよく塗れない。これで大丈夫だ、と水を入れると、まだ漏ったりして、再度水を抜いて、乾かして、塗りなおす、ということを繰り返す。その度に、素人の塗ったコーキングはゴツくなっていく。その時は上手くいっても、数ヵ月後には、別の場所から水漏れを起こしたりする。こんなことなら、全てのコーキングをやり直せばよかった、と後悔したこともあった。
シリコンコーキングの材料自体は安価なものだが、その手間を考えると、あまりお勧めしない。水槽を複数持っていて、DIYのお好きな方ならよいが、それ以外の方なら、水槽を新調した方が良いかもしれない。このあたりは、個人それぞれの価値観だが、汎用性のある中~小型水槽なら、水槽ごと取り換え、廃番になった水槽、超大型水槽、特殊サイズの水槽などの場合は、補修を試みてもよいかもしれない。こうして考えると、60cmレギュラー水槽などの定番の水槽は、安価だし、入手しやすいし、入れ替えの場合も、付属器具がそのまま使えるし、トータルではお得だ。
しかし、水槽を破棄するとなると、また大変なのも事実だが。
 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー