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中古レンズ その5 [カメラ]

中古レンズについて書いてきたが、まだその続きである。
これまで純正レンズについて書いてきたつもりなのだが、これがシグマやタムロン、トキナーなどのサードパーティ製レンズとなると、ちょっと話が異なる。(ライカやカールツァイスなどのプレミアムレンズは除く)
サードパーティ製レンズは、純正レンズよりもモデルチェンジの回数が多く、ライフサイクルは一般的に短い(もちろん例外もあるが)。ボディとレンズの両方を作っているカメラメーカーの足らない部分を補う、ニッチ市場をメインに考えていることもあるし、純正よりも安価で提供しなければ商売にならない宿命のせいかもしれないし、小回りが利くことを最大の利点としているせいかもしれない。
海外では分らないが、日本ではやはり純正人気が高く、レンズメーカー製レンズは、純正より割安でコストパフォーマンスが良くないと売れない。しかし、中古となった場合は、需要と供給の関係からか、安価なサードパーティ製の方が値落ち率は高い。とりわけ高価格なレンズにその傾向が見られる。もちろん、例外はあるし、全てのレンズが一定率で落ちるわけではないが。純正レンズが高くて買えないから、サードパーティ製レンズを買う、というケースはよく見かけるが、リセールバリューを考えると、総合的に見たら、どちらが得か微妙だ。
全てのレンズに当てはまるわけではないが、安価で済ませようとして、こうしたサードパーティ製レンズを購入しても、初期投資が少なくなるだけで、リセールまで考えると、総合的に得とは言い難い、というケースもあることを、頭の隅に入れておいても損はないと思う。もちろん、自分の欲するようなスペックのレンズが純正に無い場合は、レンズメーカーに目を向けるしかないので、他に選択肢はない場合もあるのだが。
とはいっても、私はこうしたレンズメーカー製レンズを嫌いではないし、これまでも使ってきた。純正では得られない焦点域、色合い、軽くて小さい機動性など、その魅力は無視できない場合もあるから。何も、損得だけでレンズ選びをするのも虚しいし、こうしたレンズメーカーが有ってこそ、選択肢が広がり、趣味としての面白さがあるような気もするからだ。

KISS DX用に購入したシグマレンズ。今の私のお気に入りだが、中古で売るとなると・・・


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