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家族で白馬へ その2 [日々の徒然]

1998年2月、長野オリンピックが開催された。その年の夏、白馬に家族で出かけた。当時はまだオリンピックの余韻も残っていて、土産物屋も軒を並べていて、オリンピックのマスコット人形が数多く売られていたことを記憶している。白馬はあのジャンプ競技の行われたところで、当然のジャンプ台もそのまま有る。その時は時間がなくて、遠くから眺めるだけだったが、今回はじっくり見てみようと思っていた。

安曇野から1時間ほど走ると白馬のジャンプ競技場に着いたが、雨天のせいか、午後3時過ぎというのに薄暗くて寒い。見上げると、白銀の世界ではなく、紅葉の森の中にあのジャンプ台がそびえ立っている。

まずは近づいて、その大きさと斜面の急角度に驚く。よくこんな角度の坂に着地できるものだ。テレビで見ていたのと実物を直接眼で見るのとは、やはり迫力が違う。そんな私たちの目の前を、小学生や高校生のジャンパーが飛んでいく。

ジャンプ台には、リフトで登ることができるので(有料)行ってみた。向かって右側がラージヒル、左側がノーマルヒル。その間をリフトが通っている。

頂上は立派なコンクリートのビルだが、そこから眺めるジャンプ台の急こう配は、下から見るより臨場感いっぱい。しかもそこから更に、鉄製の階段を登って、屋外の滑走開始付近まで行くことができる。この鉄製の階段、雨で濡れていて滑りやすく、急こう配。足を滑らせたら、とんでもなく転がり落ちそう。しかも金網で数十メートル下がもろに見えるので、高所恐怖症ではない私でもちょっと怖い。手すりもあるのだが1メートルほどの簡易なもので、ふらついて手すりを乗り越えたら、間違いなく命は無い。酔っ払いも多い観光客が来るには、なかなかスリリングな場所だ。

そうして着いた頂上は、かなり狭い場所なのだが、眺望を楽しむというよりは、こんな所から飛ぶジャンパーの勇気に感嘆! ちょうど小学生らしいジャンパーと一緒になったので、「何年生?」と聞くと、「5年生」という。我が末っ子の1つ上だが、羨望の眼差しで見ると同時に、そんな彼らを応援したくなる気分が自然に湧いてくる。

眼をずっと遠くに向けると、点在する家やホテルを抱いた森が、一部霧に霞みながら綺麗に紅葉していることが見える。もっと良い天気だったら、更に色鮮やかに見えただろうに、と思うと、日頃の行いを反省しきり。

さて、夕刻も迫り、宿舎に向かうことにする。旅行の楽しみは夕食。その日の夜は、ゆっくり風呂に入り、ビュッフェ形式の夕食で、思う存分カニを賞味させていただいた。

食後は大爆笑の家族で卓球大会。そして、もっとホテルライフを堪能したいと思いながらも、早朝出発のせいで、いつも早く寝てしまう私。やはり今回もそうだった。


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