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中古レンズ その6 [カメラ]

さて、中古レンズについて書いてきたが、今回が最終回にしたい。
中古市場が確立されている、一眼レフ用交換レンズでは、新品で購入しても、中古で購入しても、自分が不要になった場合は、売却することができる。その場合、本やCD、家具や電化製品などに比べると、レンズ市場は結構な額で売れることが多いので、趣味の品としてはかなり有利だ、と以前書いた。
このブログをお読みの方々には、レンズコレクターは少ないだろうし、私もそうではない。新品でも中古でも、買えばドンドン使うだろうし、そうすべきだと思っている。その際に、使えばスレやキズがついたり、汚れたりすることは当然あるし、そんなことを気にして撮影することは本末転倒だとも思っている。自分が楽しく撮るために、思い通りに撮るために、そのレンズを手に入れたのだ。高く売却するために手に入れたのではないだろう。モノを大切にする精神は大事だし、尊重すべきことだと思うし、私もそうしているつもりだが、それによって自分の行動が制限されたり、そのものの価値を発揮させられないのは、やはりおかしいと思う。せっかく買った自動車を、手放す際に高く売りたいからといって、できる限り乗らない、というのは、ヒストリックカーマニアやコレクターだけだと思うので。
レンズのモデルサイクルは長いと言ったが、それでもモデルチェンジはある。自分が所有している間に、そのレンズがモデルチェンジや廃番になってしまうこともあるだろう。旧型品となってしまった場合は、下取りや中古品で売却する際に、値落ちが予想される。一眼レフ用レンズは、他の電化製品に比べればましな方で、二束三文ということにはならないが、概して安価なレンズ、サードパーティ製レンズでは値落ちが激しく、高価なLレンズなどでは、値落ちが少ない。そのため、レンズのモデルチェンジの情報は知りたいところだが、これがなかなか得られない。憶測や希望的情報は多いのだが、概してそれらは根拠が曖昧。確かに、自分が買った途端にモデルチェンジでは、落胆は避けられないかもしれないが、しかし写真撮影のチャンスは待ってはくれない。コレクターや投機的対象にレンズを購入するのでなければ、必要ならば、必要な時に購入することをお勧めしたい。秋には秋にしか、冬には冬にしか、撮れない風景もあるし、子供は立ち止まることなく大きくなる。今年の行事は、もう2度とやって来ないのだから。
さてそんな私でも、一つだけ提案したいことがある。それは、新品で購入したら、その際に付いているものは全て保存しておくこと。フードやケース、純正キャップはもちろん、取扱説明書や元箱、保証書(保証期間が切れていても)は当然、レンズの箱内の発泡スチロールの枠やビニール袋も。特に難しいことではなく、捨てないで保存しておくだけだ。こうしたものが、有るのと無いのとでは、売却する際に価格になって跳ね返ってくる。中古レンズを購入する際も、できるだけこうしたものが付属しているものを購入すると、自分が手放す際に、かなり有利になることが多い。店でもオークションでも、レンズ自体の状態と価格のみに注視しないで、そういった備品の有無も確認して購入されることを、是非お勧めする。

上は、私の現在の所有レンズの空箱。場所はとるが、箱も部品の一つとして、全て保管してある。


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