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初詣 [日々の徒然]


ちょっと遅いかもしれないが、きょう初詣に行ってきた。商売の神さまとして名高い、京都の伏見稲荷神社へ。
ここへ初詣に行くようになって、もう何年になるだろうか。私が中学生くらいの頃には、既に行っていたから、30年以上も毎年通っていることになるだろうか。いや、東京に居た時は、行かなかった年もあるから、毎年必ずというわけではないが、ここ20年は毎年行っている。商いを生業としていいる人たちの参拝者が多いので有名なのだが、毎年参拝者数の上位にランキングされる神社だから、有名でもある。そのため、正月三が日は大変混み合う。最初は、元旦の日に必ず行っていたのだが、その混雑ぶりに閉口するようになって、三が日中に行けばいいか、とか、節分までに行けばいいか、と、次第にルーズになってきてた。最近は、子供たちの予定が取りにくくなって、家族全員をブッキングすることが困難なので、何時とは決めず、家族全員で行けるその年の最初の日、というのが通例になってしまった。今年のそれが、今日だった。
伏見稲荷には、裏山に登る参道があることを知っている人も多いと思う。朱の鳥居が数え切れないほど並べられた細い参道なのだが、旅行のパンフレットなどにもよく出てくるので、ご存じの方も多いだろう。普段はひっそりとした裏山も、この時期は多くの参拝者で、この裏山の参道も埋め尽くす。我が家は毎年、七百段以上の階段を上って、この裏山の頂上まで行くのだが、なかなか体力的に大変になってきた。昔、私が学生だった頃は、ここぞとばかりに、他の参拝者を追い抜いて、汗もかかず一気に頂上まで行ったものだが、だんだん足取りがゆっくりになり、吐く息も荒くなった。昔、子供たちが小さい時は、背負ったり、手を引いたりして上ったものだが、今ではその子供たちは、私たち夫婦を置いて、スタコラ上っていく。昔の自分のように。
振り返って考えると、この階段は、そういう意味かもしれない、とも思う。毎年登ることで、次第に落ちていく体力、老いていく自分を、客観的に知らしめること。去年と同じように登れた、去年よりもきつくなった、去年よりも休憩が一回多くなった、そんなことを振り返って、今年は少しは運動しよう、今年は少しは肥満に気をつけよう、今年は少しは健康に気つけよう、と思う。こんなことを思うようになったのは、まだ最近のことなのだが、スタコラ上っていた頃はまったく考えもしなかったので、年をとったものだと思う。
一年に一度、しかも年頭に、こうしてしっかり体力チェックをやらされて、最後まで登り切ると、そこには清々しい京都の街並みが一望できる。既に到着して、私を待っていた子供たちは、「お父さん、遅いぞ」と言う。この子たちとこうして一緒に、もう少しこの風景を見られるように、さて今年も頑張りましょうか。

皆さんのご家庭も、今年も福を招きますように。


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