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400mm その1 [カメラ]


一眼レフ用交換レンズ、焦点距離300mmまでは結構豊富にラインナップされている。しかし、それを超えると極端に玉数が少なくなる。需要が少ないからだろうか。
デジタル一眼レフが好評で、普及し、その多くがAPS-Cサイズセンサーを使っている。フィルム換算で1.5倍や1.6倍になるので、交換レンズはどちらかと言えば広角よりのレンズに、メーカーは力を注いでいるように見受けられる。まあ、17mmや18mmはAPS-Cでは25mmや28mmになるので、実質広角とは言えず標準域なので、使用頻度も高く、その焦点距離域を重視するのは当然と言えばそうだが。
振り返って、望遠よりのレンズには新顔が少ないように思う。APS-Cでは、200mmもあれば、実質300mm以上だから現在のレンズラインナップで充分ということだろうか。更に300mmを超えるレンズというのは、実質480mm以上になり、極端に需要が少なくなるので、新レンズ投入が難しいということだろうか。ただその点では、ちょっと疑問を感じざるを得ない。
フィルムからデジタルになって、撮影枚数を気にせず撮れるようになった。コストを気にせず連写できるようになった。だから、今まで躊躇していた被写体や撮影シーンに挑戦する人たちも増えているような気がする。具体的には、スポーツ、飛行機、モータースポーツ、鳥などだ。こうした、近寄れない被写体、動く被写体の場合、連写しても全てが使える写真とならないこともあって、フィルムの場合はコストや撮影枚数を気にして、どうもシャッターを切ることに慎重になってしまいがちだった。それがデジタルになって、かなり解消され、気軽にこの分野に入れるようになったのではないだろうか。某掲示板などを散見するに、フィルム時代より確実に、こうした長焦点分野に挑戦する人たちが増えているように思われる。
ただ、PCで簡単に等倍観賞できるようになると、ブレやピント精度、描写力に厳しい眼を向けるようになる。動体撮影が多いこの望遠分野では、ボディ側のAF性能もさることながら、レンズ側にも高い性能を要求され、意外とフィルム時代では見過ごされてきた部分が、デジタルで顕著な欠点になることも少なくないように思う。それゆえ、リニューアルやモデルチェンジによって、更なる描写力の向上を目指して欲しいのだが、未だどのメーカーも後回しにされている印象がある。それでも、300mmまではまだまし、それを超える焦点域での新モデルというのは、最近では聞いたことがない。確かに、ニコンがVRロクヨンなどを新発売するとアナウンスしたが、これはフルサイズセンサーのFXフォーマットの普及の影響が大きいからかもしれない。


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