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400mm その3 [カメラ]


前回リストアップした400mmが撮れるレンズは、全てフルサイズセンサー用で、APS-Cセンサー専用のレンズが一つも無い。ちなみに、300mmに目を移しても、APS-Cセンサー専用は無い(キヤノン用で)。APS-C専用とすることの目的は、センサーサイズの小型化に合わせて、小型化・軽量化・低価格化だろうが、元々大柄なボディのこうした望遠系レンズでは、大した効果が期待できないことと、常に持ち出して常用する人が少ないことが、その理由なのだろう。それより、両方のセンサーに対応して、販売数を稼ぐということの理由だろうか。
望遠レンズは動体撮影に使われることが多い、と書いたが、この場合は超音波モーター(USMやHSM)を使用したレンズが優位であることは間違いないだろう。しかし、400mmでは意外と少ない。最近では、通常モーターのレンズでも、かなりストレス無く動体撮影できるものも出てきているが、大きなレンズを動かす、こうした超望遠系レンズでの動体撮影では、USMやHSM仕様を選ぶのが良いと思う。反して、ISやOSなどの手ぶれ補正機能は使用条件による。概してこうしたレンズは大型で重く、長時間の撮影を手持ちでこなすのは辛いものがある。一脚や三脚を使うことが前提なら、手ぶれ補正機能が絶対の条件にはならないと思うからだ。
私がちょうど4年前に、全ての機材を売却して、一から始めた時、手持ち機材が無いのだから、どのメーカーを選んでもよかった。しかし、結局キヤノンに戻ってきたわけだが、その理由の一つにEF100-400の存在がある。300mmでは足らないことが分かっていたので、どうしても400mmのズームレンズが必要だった。しかも、不規則な動きをするサッカー撮影では、上記の理由で超音波モーターが欲しい。となると、選択肢は2つしかない。EF100-400 USM か、SIGMA50-500 HSM か。それまでピンズレに苦慮していたこと、長く使いたいことを考えると、サードパーティ製レンズは今回はパスしたい。前者を選ぶのは必然と思えた。
このEF100-400の印象は、以前にも書いたことがあるが、シグマレンズを使っていた身としては、Lレンズのコッテリした色のりは新鮮だった。直進式ズームは慣れを必要としたし、AFは思ったより早くはない。焦点距離が長くなるほど難しくなるAF性能(特にズームレンズ)は、300mmから400mmになってもさほど低下を感じなかったこと、300mmと同じような感覚で使えたことは、実質的には性能が上がっているのだろう。もちろん、更なる向上は欲しいのだが、自作できない以上、無いものねだりはできない。


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