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リコール修理後 その1 [カメラ]

昨年末に1D3のリコールがメーカーのキャノンから発表され、私の該当機も2月に修理が完了した。その後、ピントのズレが発覚し、再度手持ちレンズ全てと共に、再調整をしてもらったことは、ここで報告した通り。それからサッカー撮影などで数回持ち出したので、今のところの感想を書いてみたい。
外観・ファインダー共に綺麗になった私の1D3は、新品のようで気持ちが良い。カスタムファンクションなどの設定はそのままで、サッカー撮影をしてみると、調整前になったピントのズレは気にならない。自分なりの正確なテスト撮影はしていないのだが、撮影していてやっぱり気になる点が出てきたら、今度はAFマイクロアジャストで調整してみるつもり。
ネット上での書き込みのとおり、AI SERVO AFでの追従性は、一言で言って「粘る」ようになったと思う。下の写真(ノートリミング)は失敗写真なのだが、参考にあげてみた。
リコール修理後の印象.jpg

縦位置での撮影で、中央より一つ上のAFフレーム(背景のベンチに座っている青い服の子の顔辺り)を指定しているにもかかわらず、直前まで捉えていた選手(転んでしまった青ユニフォーム)に追従し続けている。確かに、AFフレームの領域拡大はしているが、1D2の時でも、ここまで粘ってくれたことはなかった。これは選手を捕捉しながら連写での撮影で、さすがに次のコマでは背景にピントが行ってしまったが、一度捉えるとスパッと大きく外してくれるようなことなくなった。敏感に反応しすぎて微妙に迷ったり、一瞬外れて瞬時に戻る、というようなことは少なくなったので、一定速度で動く鉄道や航空機などでは、グッと撮りやすくなったのではないか、と推測される。
逆に、サッカー選手などの動きも速さも一定ではない、予測できない不規則な動きをする被写体の場合、AFの「キレ」が鈍ったような印象を、私は持ってしまう。これは両刃の剣で、敏感すぎると被写体の僅かな動きに反応してしまうこともあるし、AFフレームを被写体に当てる位置の微妙な変化にナーバスな反応を示してしまうこともある。私が1D2から1D3に換えた時に感じた、AF性能自体は上がっているしキレ味鋭い反応になったが、その分スキルと集中力を要求される、という感じから、1D2に近くなったような印象を持った。この点は、被写体追従敏感度の調整を再度試してみる必要があるかもしれない。今は従来の「やや遅い」にしているが、もう少し上げた方がよいかもしれない(私の場合)。この点は、次回以降に検証してみようと思っている。
それと、雨上がりの人工芝グランドで撮影した際、AFの追従性が不安定になったことがあった。逆光状態で、背景にあたる人工芝が、快晴のためにかなり照度が高かったせいかもしれない、と思っている。強い光源が背景にあると、そちらにAFが引っ張られる、という意見もあるが、それに近い状態だったのだろうか。
総じて、尖った性能が少し角が丸くなったような印象だが、いづれにしても、確かなテストをしたわけではないので、あくまで現在の私の印象の範囲として聞いてほしい。また、私の使い方での話で、被写体や撮影スタイルによってこの印象も変わるはずだ。ただ、このリコール修理の後のAFに関しては、もう一度再設定(カメラも使い側の意識も)するつもりでいた方が良いかもしれない。
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