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少年サッカーの撮影 その38 [少年サッカーの撮影]

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以前は、被写体をなるべく大きく撮ろう、大きく撮るために縦で撮ることは有効だ、そうすれば背景処理が楽になる、ということを書いた。今回は大口径レンズの勧めである。

少年サッカー38-4.jpg

同じ焦点距離のレンズで開放F値を明るくするためには、レンズ口径を大きくして、より多く光を取り込まなければならない。明るいレンズはそのために大口径になり、大きく重く、そして高価になる。こうした望遠系のレンズを選ぶ際に、まずは焦点距離を基準に選ぶ人が多いし、私もそうだ。届かなければ意味がない。明るい方が良いのは分かるが、それは予算次第という場合が多い。しかし、レンズの明るさは、なにもシャッター速度を稼ぐためのものだけではない。それなら、高感度でノイズの少なくなった現在のデジタル一眼では、ISOを上げることで充分対処できる場合が増えたからだ。もう一つ、大口径の明るいレンズの魅力は、ボケの強さによる背景処理ができる点だと思う。
参考写真を挙げようと、過去に撮った写真をいろいろ探しまわってみたのだが、なかなか同条件で比べられるような写真が見つからなかった。似たようなシチュエーションの写真で勘弁してほしい。どちらも1D3で400mmで撮影したものだ。
下の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS    焦点距離    400mm
F2.8   SS 1/800   ISO 125    評価測光   露出補正 +1/3   AI SERVO AF  RAW
サッカー38-2.jpg

さて、上の写真と下の写真を見比べてほしい。背景までの距離が遠くなればボケるのは当然で、この2枚は主たる被写体と背景の人物群までの距離はどちらも同じくらい(正確ではないが)。約50mくらいだろうか。大口径レンズである上の写真の方が、上手く背景がボケてくれて、狙った被写体を浮かび上がらせる効果が強いことに気付く。それに比べると、下の写真はちょっと背景がうるさくて、狙った被写体の印象が薄くなってしまったように感じるが、いかがだろうか。

サッカー38-1.jpg

上の作例
1D3+EF100-400mm F4.5-5.6 L IS    焦点距離    400mm
F6.3   SS 1/800   ISO 160    評価測光   露出補正 +1/3   AI SERVO AF  RAW

少年サッカー38-3.jpg

上の作例
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS
焦点距離 300mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F3.5 評価測光
露出補正 +-0  ISO 100  AI SERVO AF  RAW

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