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雨天決行 [巷の雑感]

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天気予報は雨のち曇り。降水確率は、午前が90%、午後が60%。そして、試合開始は午前9時から2試合で、お昼には解散の予定。もうこれ以上ないという雨中サッカー撮影が、昨日だった。
雨天用の撮影準備をして会場に出かけたのですが、山沿いということで、一時的にかなり激しく降ることもあり、ホントにやるの?という状態。当然、土のグランドは泥田状態。他チームは様子見だったが、ウチの選手はいつも通りウォーミングアップして、試合開始時には既にずぶ濡れ・ドロまみれ。まあ結果は、走れない・蹴れない・飛ばない状態でも、意気込みの違いからか2試合とも圧勝だったのだが。
しかし、こんな状態でサッカーをさせて、何か良いことでもあるのだろうか、と思ってしまった。確かにサッカーは、雨天でも行うスポーツ。ちょっと雨が降ったからといって中止になるような、お上品なスポーツではない。でも、それは芝(または人工芝)のグランドでの話じゃないか、と。足首まで泥につかる状態では、転ばないように走るのが精一杯。滑って踏ん張りが利かないからターンができず止まれない。軸足が踏ん張れないから蹴れない。水溜りと泥の上ではボールも転がらないから、パスは無理。競り合うと泥しぶきで眼が開けていられない子が続出。こんなグランド状態では、どんな状況でもくじけない精神の鍛練、という以外、技術的に学べるものは少ないように思えるのだが。
振り返って、この状態で試合を決行しなければならなかったのは、日程的に結果を出さなければならなかった大人の事情。予備日もない、サッカー後進県の地方大会では、どうしても今日中に勝ち上がるチームを決めてしまわないと、後の予定に支障が出る。そう、大人が結果を求めるために、子供に無理をさせた、といえば言い過ぎだろうか。サッカーは雨の中でもやるスポーツだ、という言葉は、きちんとした環境を整えられない大人の言い訳のように聞こえてしまうのだが。芝や人工芝のサッカー場なら、もう少しスポーツらしかったと思うのだが、それでも泥の中でボールを蹴ろうとしてもがく子供たちの真摯な姿を見て、ちょっと大人の責任を感じてしまった。
さて撮影の方は、それなりの準備をして、防塵防滴機材のおかげで、特にトラブルも無かったが、山間部のために途中から霧が出てしまってはどうしようもないな、と早目に切り上げてしまった。妻は泥だらけのユニフォームを洗い、私も機材のメンテをして昨日は終了。やっぱり、悪天候でのスポーツ撮りは、プレイも撮影も精神力勝負、かな?
雨天決行 2.JPG

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