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AFのピント その3 [カメラ]

ピント 3.JPG

カメラやレンズを購入したら、自分で使う前にまずはメーカーにピント調整に出す、そうすればその後は安心して使えるから、という人もいるらしいが、いくら無料だったとしても、それはちょっとモラルに欠けるような気がする。そこで、自分なりに使ってみて、ピントに関して不安を抱いたなら、テスト撮影してみる、ということをお勧めしたい。ただ、その方法には、疑問を感じることも多い。
皆さんご存じのとおり、私は価格コムの掲示板によく出入りしている。約7年前にサッカーを撮り始めたころから、ここで実に多くの情報をいただいて、多くの方々から刺激を頂いて、今日の自分があるということで、恩返しの意味も含めて、自分の分かることは書き加えている次第。ネット上のこの巨大掲示板は、デジタル一眼レフカメラの普及と共に、年々出入りする人も多くなった。その中で、ピントのズレに関しての話題は、以前から有ったのだが、途切れずに今も見かけるし、最近は特に多くなったようにも思える。「以前からピントの甘い画が多いと思っていて、自分なりに試写してみたら、どうも1cmほど後ピンのようです。これは不良品でしょうか? メーカーに調整に出したのですが、どうも治ってないようなのです」というヤツである。
前回書いたブレとズレは別物なので、これを混同しないように、ブレを排除して試写・検証すべきなのだが、意外とそうでないことも多い。まず、三脚を使わずに、手持ち撮影で試写する人(笑い話のようだが、実際にいる)。ブレては試写にならない。それに、ONE SHOT AFは測距は一回。それでフォーカスロックされる。その後撮影者の体や手が本人の気付かない程度に動いたとしても、ピントのズレは起きる。手持ち撮影して、ミリ単位のピントのズレを論じるなど、無茶な話だ。しっかりとした三脚に固定して試写するのが当然。ミラーアップしてレリーズ使って、という方がより確実だが、後述するように太陽光の下で行うのだから、それほどシャッター速度が遅くないはず。それなら、そこまでしなくてもよいかもしれないが、オマケで付いてきたような三脚や軟な雲台は避けるべきと思う。
AFフレーム1点を指定し、そのレンズの開放F値で試写する。なので当然、Avで撮影することになるのだが、どうもこれも知らない人がいる。むやみに絞って、被写界深度を深くして、ミリ単位のピントのズレを論じることはできないと思うのだが。AFフレームを自動選択にして、自分の狙った所にピントが来るかどうかの試写に、どうしてなるのだろうか。笑い話のようだが、これも実際の掲示板で有った話だ。
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