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イエローストライプ・シクリッド [熱帯魚]

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その名の通り、黄色と黒のバンドが鮮やかな、アフリカンシクリッドの一種。これも以前からよく見かけるポピュラーな魚だ。
アフリカンシクリッドの中では、比較的小型で、成長しても10~12cmほどにしかならない。なので、アーリーやボルレイなどと混泳させると、いじめられやすく、そうなると餌も取れずに他界する場合が多い。種類は多くないが、この種のような比較的小型のアフリカンと、大きさを考慮して飼うのがよいと思う。しかし、性格はやっぱりキツイ。もちろん、丈夫で安価で、餌は人工飼料で充分育ってくれる。
ところで、この種も他のアフリカンシクリッド同様、マウスブリーダーだ。孵化した稚魚を守るために、親魚は稚魚を口に含んで育てる。まあ、いつまでもそうしていられるわけではないのだが、死亡率の高い孵化直後を守ってくれるので、飼育者としては子供が取れる確率が高いのも、こうしたマウスブリーダーの魅力でもある。
ウチの一匹が、どうもそのようなので、別の水槽に移したら、翌日には大量の稚魚を吐き出していた。稚魚のサイズは5mmくらいだろうか。正確な数は分からないが、30匹以上はいる。広いとはいえない親魚の口の中に、よくもまあ、こんな数がいたものだ。今は親魚を離して、稚魚用の人工飼料をやっているのだが、3週間ほど経った今では倍の1cmほどに成長してくれた。丈夫で強いシクリッドだからこそだが、今後は大きさの差も出てくるだろうし、稚魚同士の争いも出てくるだろう。稚魚を分離する水槽も用意しなければならないかもしれない。稚魚を吐き出させるために分けた親魚も、すぐに元の混泳水槽に戻すわけにもいかず(戻すと他魚に殺されてしまうだろう)、こうしたブリードは、なかなか水槽本数に余裕がないとできないものだ。
イエローストライプ 2.JPG

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中華飯 [巷の雑感]

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私が高校生だった時は、電車通学だった。
友人たちと電車に乗って帰ると、ブラブラするのは駅周辺。ちょっと食べて帰ろうか、という話になるのも、よくあること。友人たちには馴染みの店らしいが、私は初めてその中華料理店に連れて行かれた。その頃偏食気味の私は、実は中華料理が苦手で、内心はあまり気が乗らなかった。そして店のカウンターに並んで座ると、友人たちは皆こぞって、中華飯を注文した(大盛を頼むやつもいた)。
この中華飯、ご飯の上に八宝菜のような、ドロっとしたあんかけ野菜が乗っている料理なのだが、これが私の最も嫌いな中華料理。その場の雰囲気で私もそれを注文してしまったのだが、料理が出て来るまでは、友人たちの話はうわの空で、注文を取り消そうか、変更しようか、優柔不断にそんなことを考え続けていると、それを打ち消すように、すぐにその料理が私の目の前に現れた。
隣の友人たちがかぶりつくのを尻目に、ゆっくりと口に運ぶと、意外や意外、実にウマイ。何のためらいもなく、一気果敢に食べてしまった。家で食べ残しては母親に文句を言われていたことが嘘のようだ。それ以後、ちょくちょくその店にはお世話になったのだが、友人たちはその都度いろんな料理を注文するのに、私だけはいつも中華飯を食べ続けていた。本当はもっと美味しい料理も他にあるかもしれないのに。
大学生になって東京に移り住んだ私は、それでもその味が忘れられず、帰郷するたびにその店に足を運んだ。東京でも、もっと有名で高級な店にも行ってみたのだが、あの店の味を超えられるような中華飯を味わったことは、一度もなかった。何年経っても変わらない味は、帰郷の度に楽しみの一つでもあった。そういえば、私の偏食が激減したのは、この中華飯がきっかけだったのかもしれない、と今振り返って思う。
それから二十数年の時を経て、今はその店に歩いて行ける処に住んでいる。駐車場の無い、駅前商店街の一角にあるその店は、同じ町に住んでいても郊外に住む者には、ちょっと行きにくかったのも事実で、ご無沙汰していたのだが、引っ越しによって身近になった。当時は、馴染みの人しか入れないような、小さく暗い店だったように記憶しているが、今は外見はちょっと小ざっぱりと綺麗になったが、相変わらずモダンとかオシャレとは対極になる佇まい。だが、味は昔のままである。
先日、息子を連れて二人で行ってきた。お勧めは?という息子の問に、すかさず「中華飯」。私が初めて行った時は、確か350円だったように記憶しているが、今は550円(税込)のその中華飯を二人で、当時と同じように一気に平らげてしまった。息子の評価は、「この店が、もっと別の場所にあったら、絶対大盛況になるのに」という。確かに、郊外の大型店舗に押されて、シャッターを閉める店の多いこの駅前商店街。そこから更に、一歩入った所にあるこの小さな店。いつも一番安い中華飯しか頼まないのが気が引けるが、この味を忘れられない限り、また来ようと思っている。
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AFのピント その7 [カメラ]

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さて、長々とAFのピントについて私見を書いてきたのだが、今回で一区切りとしたい。
現在のAFは100点満点ではない、と以前書いた。現在のデジタル一眼のAFは、人工知能も未来予測機能も撮影者の意思や志向を読み取る機能も無いからだ。機械的な不具合がなくても、カメラを向けて、シャッターを半押ししてAFを駆動させれば、どんな時にも100%ジャスピンの写真が撮れる、というわけではない。ましてや、ジャスピンの基準が辛くなりがちなデジタルでは、尚更のことだ。
動体撮影の場合は特にそうなのだが、AFフレームを動く被写体に合わせ続けることのみに集中して、シャッターを切り続けることが多い。それ自体は間違っていないし、必要なこと。しかし、何気なく被写体をトレースして、ピントはAFに任せっきり。被写体をロストしていないから、たぶんジャスピンの良い写真が撮れただろう、と思っていたが、家のPCで等倍鑑賞してみると、そうではなかった、という経験は誰にでもあるのではないだろうか。
以前、プロカメラマンの方が「ファインダーでしっかりピントが合っていることを自分の眼で確認してからシャッターを切る、ということから始めなさい」と言っているのを聞いたことがある。至極当たり前のことなのだが、動体撮影、しかもサッカー選手などの不規則に動く被写体で、そんなことができるわけない、と思っていた。けど、慣れてきて、それを心がけると、使える写真のヒット率(歩留り)が上がることに気付く。
AF性能はレンズ+ボディのトータル性能だ、と以前書いた。同じボディでも、レンズによってAF速度・レスポンス・精度が異なることがある。そして、同じレンズでも、装着するボディによって、同様の差異を感じることがある。ネット掲示板では、「このレンズはAF速度は速いですか?」という質問も多いが、レンズだけでなくボディの性能も考慮しないといけないと思う。
未だ発展途上で、非常にコストのかかるAFは、最新機種ほど、高級機であるほど、AF性能も良いと、概して言えると思う。よく連写速度の話題が出るが、秒3コマの機種と秒6コマの機種、どちらがAF性能が良いかといえば、当然後者だろう。なぜなら、前者は動体に対して1秒間に3コマ撮れるだけのAF性能に対し、後者はその倍のコマ数を撮れるほど、AFの追従能力・レスポンスを有している、ということを表している。連写枚数はシャッターユニットのメカニカルな性能だけでなく、AFの性能も表している。技量の少ない人ほど、高性能な機種を使うべき、という私の考えの一因は、そこにある。
現在のAFが100点満点でないからこそ、撮影者の意思や工夫が必要なのだろう。頼りすぎることなく、うまく働かせて、付き合っていきたいものだ、と思う。
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AFのピント その6 [カメラ]

ネット上の掲示板でも、自分で試写した画を見せて、ピントのズレに関する話題を提供している人もいるが、ピンズレの写真などは、故意にいくらでも撮れるもの。その画を見せられたからといって、声高に不良だ、不具合だと騒いだり、その機種の評価を変えたりすることはどうかと思う。ピンズレの証拠にはなっても、不具合の証拠にはならない。特に、撮影条件や状況説明がきちんとなされていないネット上の記述は、参考程度にとどめておいた方が良い。
私も何度もピント調整をメーカーのキヤノンに依頼したことがある。その際に、自分なりに試写した画を添付して送っているのだが、そんな画だって証拠写真にはならないことは分かっている。故意にいくらでも撮れるからだが、メーカーの人もそんなことは承知の上だろう。ただ、自分なりに検証もせずにメーカーに送る人がいる中で、自分はそうではない、というアピールぐらいにしかならないと思っている。ピントに関するユーザーの眼がドンドン厳しくなっている現状では、それに比例して、こうしたピント調整の依頼も増えていると思う。サービスの方々の苦労も窺い知れるが、何でも機械のせいにせず、自分で確かめもせず、無料だからといって、こうしたピント調整に安易に出すのは、モラルの点でもどうかと思う。少なくとも自分の試写・検証した画像を添付するのは、最低限のマナーに近いものに、私は感じている。
ちなみに、1D3にはAFマイクロアジャストメントという機能があるが、これを使ってピント調整する場合も、同様の試写をして調整し、再度試写して調整し、を繰り返すことになる。実際にやってみると、極めて繊細で大変な作業になる。被写体によって、被写体との距離によって、光の具合によって、微妙に異なることがある。ユーザー個人レベルの試写なのだから、致し方無い部分もあるだろう。よく、掲示板では「この機能があったら・・・」という書き込みも見かけるが、きちんと試写・検証できるスキルのある方には有用だと思うのだが、こうしたネット掲示板での片手間な試写をしている人を見ると、数が出る量販機種(つまりは、ユーザー層が幅広い機種)に、この機能の搭載は、個人的には疑問に思う。
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子供半額 [巷の雑感]

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7月に入り、梅雨が明ければ夏休み。家族持ちのお父さん・お母さんは、夏の計画を立てる時期ではないだろうか。旅行の計画を立てている方も多いかもしれない。
この時期の家族向けの旅行パンフレットを眺めると、「子供料金半額」が当たり前のように目に付く。人数のよって宿泊代金が決まることを考えれば、子供が半額になることは実に大きい。お土産代や交通費が、それでまかなえたりする。しかし、子供だからといって、ベットや布団が無いわけではない。コスト面から考えて、子供を半額にして儲けが出るのだろうか。
宿泊代金に占める最も大きなコストは食事代だろうが、確かに子供は大人より食べる量は少ないかもしれない(例外はあるだろう)。しかし、それは食材のみ。調理にかかるコストや人件費などを考えると、大人の半分とは言えないだろう。そこで、食事代が大人と同じコストがかかるとして計算してみると、
一泊二食10000円(子供は半額)の場合、二食の食事代のコストが半分の5000円だったとすると、
大人2人の場合
  旅行代金総額20000円(食事代10000円)  食事代を引いた粗利 10000円
大人2人子供(半額)1人の場合
  旅行代金総額25000円(食事代15000円)  食事代を引いた粗利 10000円
大人2人子供(半額)2人の場合
  旅行代金総額30000円(食事代20000円)  食事代を引いた粗利 10000円
となる。
子供にかかる食事代が、大人と同じコストがかかったとしても、食事代を引いた粗利は同じというわけだ。もし、子供が大人ほどコストがかからなければ、子供が増えるほどこの粗利は多くなる。子供料金を半額にしても、充分採算は合う計算だ。
もちろん、コスト計算はこんな単純なものではないので、あくまで参考程度なのだが、「子供料金半額」というのは、なかなか上手いプランかもしれない。ポイントは、子供がいて旅行人数が増えても、一家族は一部屋しか占有しないことが、食事代以外のコストの増加を最小限に防いでいる、ということだろうか。子供半額をキャッチフレーズにして、家族客を多く引き込めれば、一部屋当たりの客単価を上げることができるし、客室の稼働率を上げることができる。
しかし、子供は大人に比べて安くて当たり前、とは思い込まない方が良いと思う。たまたまこうした宿泊プランでは有効かもしれないが、他の場合では事情が異なることも多い。
あるペンションのオーナーと話したとき、彼が内緒でこう言っていたのを思い出す。「子供だから安くしろという人がいるけど、とんでもない。部屋を汚したり、手間が掛かるのは、大人よりも子供のほうだ。子供は大人よりも料金を高くしたいほどだ」と。確かにその通りだと思う。子供料金半額は、家族旅行には嬉しいサービスだが、当たり前ではない。
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カエルレウス [熱帯魚]

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私の飼育している熱帯魚を紹介し続けて、もうだいぶ経つと思うのだが、まだ終わらない。思えば、随分いろんな種類の魚を飼っているものだ、と他人事のように感心してしまう。ただ、紹介するために写真を撮るのは、なかなか難しく、いつも苦労している。
さて、今回はカエルレウス。アルカリ性の水質を好むアフリカンシクリッドの一種だ。ラピドクロミス・カエルレウスというのが正式名称らしいが、私は「カエル」と呼んでいる(田にいるカエルとは似ても似つかないが)。
これも、以前からよく見かけるポピュラーな種で、アルカリ性の水質さえ維持できれば、丈夫で飼い易く、しかも安価。エサは人工飼料で充分だし、店で売られているのは殆どが養殖されたものなので、中性付近の水でも問題ない。さすがに酸性だと調子を崩すが。鮮やかな黄色とヒレの淵に入る黒いラインが印象的で、水槽内ではかなり目立つ。特に、メタリックブルー系の多いアフリカンシクリッドの中に入れると、かなりアクセントになる。ただ、これらの中では比較的大人しい方で、元々それほど大きくはならないこともあって、アーリーやボルレイなどの15cmクラスの魚と混泳させると、いじめられ役になってしまうことが多い。このシクリッド種では、いじめられ役はほとんど長生きはしないので、避難できるような場所を水槽内に作ってやるとか、数や大きさに配慮して、水槽内のバランスを保つことが、この種の飼育のポイントかもしれない。
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