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シートベルト [巷の雑感]

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家族で車に乗って出掛ける際には、運転するのはたいてい私だ。運転席に乗り込んでシートベルトを締める。家族が後席に乗り込んだことを確認するため、ふとルームミラーを見ると、シートベルトにしっかり座席に縛りつけられた家族がいた。自動車という生活必需品は、実は危険な乗り物なんだ、と思い知らされてしまった。
運転席や助手席のシートベルトの装着は以前から義務化されていたが、後部座席も道交法改正で義務化されたことは、自動車を運転する方は知っていると思う。当面は、高速道路だけが処分の対象となるらしいのだが、ゆくゆくは一般道でも義務化されることは自明だろう。先進各国では既に義務化されているらしいから、これも当然の成り行きなのかもしれない。
シートベルトを締めると安全だ、事故の時の被害が少ない、ということは、誰でも容易に想像できることだし、運転者だけが安全なら良い、という訳でもない、ということも誰もが分かる。だから、乗車全員がシートベルトを装着すべきだろうし、今までの規則が片手間で、それがやっと改善された、ということだろう、本来は。
しかし、法律を改正し、罰則・罰金を規定し、警察力を駆使して強制する、というのは、どこまで続いて行くのだろう。従わないと、守らないと、他の多くの人に迷惑がかかる、というものなら当然かもしれないが。啓発活動は大切だと思うし、事故が起きた時のシートベルトの効能を伝えることも大切だ。それでも遅々として装着率が上がらないので、今回のようになったのだろうが、何でも強制され、従わなければ罰を与える、という方法でしか物事を推進できないのは、私も含めて人は、まだまだ成熟されていないのだろうと思ってしまう。
後部座席のシートベルト装着率は10%未満だそうだ。もし、ジェットコースターやレーシングカーに貴方が乗るとして、「シートベルトの装着は自由です」と言われたら、どうだろう。過半数の人が装着するのではないだろうか。なぜか。装着しないと危険だと思うから。ではなぜ自家用車の後部座席では、シートベルトを装着しないのかと言えば、装着しないと危険だとは思わないからだろう。今回の義務化は、自動車という乗り物は、本当に危険で、乗車するときにはその危険に備えなければならない、ということの表れなのかもしれない。
しかし、そういった情報を与える絶好の機会である、自動車運転免許の更新講習で、内容を充実させたり、寝ていたり、他事をして聞いていない人を正す方が、先にすべきことのような気もするのだが。
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