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少年サッカーの撮影 その48 [少年サッカーの撮影]

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動画が被写体の動きや流れを見るのに対して、写真は動かない。その代わり、動画に比べ一枚を見る時間は長い。連続する時間の一瞬を捉えた画なのに、それを見る時間は一瞬ではない。じっくり見るから、細部までよく見えてしまう。だから、ピントや構図や背景のボケなど、細部にもこだわってしまうので、難しい。僅かなシャッターチャンスのズレで、被写体の動きも表情も変わってしまう。流れの中で見逃していた、いや、実際は見ていたのだが、特に気付かずに流していた一瞬でも、写真として切り撮ってみると、動かない画が見る者にいろんな印象や思いを湧き起こさせてくれる場合もある。そんな画を狙って撮るのは、やっぱり難しい。動画は映っている内容もそうだが、見始めてから見終わるまでの全体によって評価が決まる。動かない画はしかし、サッカーなどのスポーツでの動体撮影では、一瞬の動きと表情の切り口と一枚の紙への配置によって、見る者の想像力をかき立てたり、何かしらの感情を与えてくれたりする。これはひょっとすると、映画と本の関係と似ているかもしれない。

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本屋に行くと、サッカー関係の雑誌が並んでいる。そこにはプロ選手のスーパーなシーンの写真が所狭しと載っている。我が子もこんなプレーをしてくれたらなあ、と思うこともある。しかし、ただ漫然と流れていく試合を見ていると気付かないかもしれないが、一瞬を切り撮ってみると、「我が子でもこんな・・・」と思える表情やシーンを見せてくれることがある。動画のビデオカメラではなかなか得られない。だから難しいけど、サッカー撮影はやめられないし、お勧めしたい。
サッカーの試合を見ていて、いつも撮っている人がカメラを持たず、裸眼で試合を見ていると、「あっ、ここでシャッターを押したい」「このシーン、この表情が欲しい」と思うときがあるし、その画がいつまでも頭の中に残っていることがある。しかし、それを形に残すことは、そう簡単ではない。狭いファインダーで、狭い画角の望遠レンズを使って、前後左右に動きまわる被写体を追うのは、裸眼で見るよりずっと難しく、自分の望むシーンを形にすべくシャッターチャンスを逃さないように集中する、というのは、やってみると結構な体力勝負・集中力の勝負、というところもある。だけど望みのかなった一枚が撮れた時は、やっぱり嬉しいし、それは流れる動画ではなかなか得られない。
動画には動画の良さがある、利用価値がある。静止画(スティル)写真には難しさがある。けど、サッカー撮影はやめられない。

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1枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F5.6 L
焦点距離 400mm 絞り優先AE シャッター速度 1/640 絞り F5.6 評価測光
露出補正 +1/2  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm 絞り優先AE シャッター速度 1/500 絞り F4.0 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 400  AI SERVO AF  RAW
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm 絞り優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F3.2 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 125  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm 絞り優先AE シャッター速度 1/500 絞り F4.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW

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