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少年サッカーの撮影 その55 [少年サッカーの撮影]

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さて前回の話を前提に、このレンズ(EF100-400)を使って、1D3(APS-Hセンサー)にて通常のカメラを横にして撮影した場合の最適撮影範囲を、私なりに図式したものが下の画である。あくまで概略図であることを前提にして見て欲しい。もちろん、タッチラインまで5~7mまで寄れたとしてであって、スタジアムの観客席からなど、これほど寄れない条件ではもっと厳しい結果となるだろう。APS-Cセンサー搭載機やフルサイズセンサー搭載機の場合も、これとは違った結果になることもあろうが、その点は留意して見ていただきたい。

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見方は様々だが、400mmのレンズを使っても、意外とグランドを撮れないものである。それだけサッカーグランドは広いということだし、グランドの端から端までをカバーする焦点距離のレンズを探すのは、なかなか難しい。確かに、シグマレンズには300-800mmという焦点距離のレンズがあるが、300mmでは最も選手が近付いた時には入りきらないだろうし、800mmで動き廻るボールや選手を捉えて追うのは画角が狭すぎて、ちょっと勧める自信が無い。
ではどうするか、と言えば、(その52で書いたように)アマチュアサッカー撮影のメリットを生かし、まずは撮影者自身が動くことだろう。タッチラインまでこれ以上近づけないとしても、離れることはできる。タッチラインの端から端まで移動できなくても、ある程度動ければ、グランドの半分近くはカバーできる。それを図案化してみたのが、以下の画だ。

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赤い▲印が撮影者で、この4つの▲印の囲む範囲を移動できれば、グランドの半分近くのプレーを満足な大きさで撮ることができる。この範囲とは、前後に数m、左右にはタッチラインの半分ほどだから50~60m。サッカーの試合はグランド全面を使って行われるが、プレー自体はグランド内で必ずしも均一に行われる訳ではない。私の経験では、プレーの展開を見ながら移動して、このくらい撮影可能領域が確保できれば、実際のプレイの7割くらいは撮影できると思う。

少年サッカー55-3.jpg

少年サッカー55-5.jpg

少年サッカー55-4.jpg


1枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm 絞り優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F4.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm 絞り優先AE シャッター速度 1/800 絞り F3.52 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F4.0 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F3.2 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW

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