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食品衛生指導員 [日々の徒然]

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食品衛生指導員というのをご存じでしょうか。飲食店や食品加工業などの食品を扱う事業者には、その安全を確保するために食品衛生責任者の設置が義務付けられていますが、そういった責任者や店舗自体を指導・監督する役目を、日本食品衛生協会から委託されているのが指導員。実は私は、10年ほど前にこの資格を持っているのですが、先週年1回の講習会があったので参加してきました。
講習会と言っても、2時間ほど地区の保健所の担当者から、法令改正の説明や昨今の事故・事件の説明、指導手順の再確認などが主なところ。この制度は、いかに食中毒を防ぐか、というのが主たる職務なのですが、その説明を聞いているとまあ、消毒剤に浸けた食品でないと食べたらダメ、という感じに聞こえなくもない。これじゃあどう考えても、新鮮で美味しく食べられるもの、って無いよなあ、と思えてしまいました。しかし、食中毒は(現実には若干減っては来ているが)無くならないし、例のノロウイルスが横行してからは、夏だけでなく年中発生している。死に至る場合もあるから、やっぱり気を抜くことはできないようで。
さて我が家では、私がああだこうだと口を出すと、家事担当役員の機嫌が損ねるので、なるべく遠慮しているのですが、子供たちには手を洗うことをよく言っています。しかしどうもウチの子たちは、手を洗うということと、手に水をかけるということを混同しているフシがある。手を濡らすだけでは手を洗ったことにならないのは自明のこと。口を酸っぱくして言っているのですが、せっかちな性格が広く普及している我が家では、どうも浸透しない。だいたい、真水で手を洗ったところで、細菌やウィルスの半分も落ちる訳ではない。石鹸でしっかり洗ったつもりでも、爪の間や指の股には、まだまだバイ菌がいっぱい(これも今回の講習で実験結果が紹介された)。こんな手で食事をしたり、食器に触ったりして、病気にかからないのは、とってもラッキーなことなのだと言っているのですが。
私は潔癖症とは正反対の性格ですが、自分の体内に摂取する時だけは、手をしつこく洗うようにしているし、子供たちにはこれからも、やっぱりそう言い続けると思います。そうでないと本当に、毎食事の際に消毒液の入った容器が食卓にあるのが当たり前、というような時代になってしまう危険性があるような・・・
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