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カニ [日々の徒然]

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エビを食する国民としては、日本はかなり上位にいるらしいのだが、カニも好きな国民ではないか、と思う。そして、その例にもれず、我が家もカニが好きな家族だ。
越前蟹漁が解禁になったそうで、この地方からもそれを食するツアーが出始めた。先日我が父母が、その日帰りバスツアーに行ってきた。で、そのお土産がこのカニで、早速美味しくいただきました。
しかし、「カニを食べる時、人は無口になる」と言われているが、本当にそうだなあと思う。我が家も食卓のカニを前にして、誰も話をせず、ただ黙々と食べている。なぜだろうか。他のことに目や口を向けさせない、何か特別な魅力があるのだろうか。箸やフォークですぐに口に入れられない手間が、そうさせているのだろうか。とにかく、誰が決めたわけでも、誰に強制されたわけでもなく、ただただ無言に蟹を食べている。本人たちは、いたって真面目に食べているにすぎないのだが、この「真面目に食べる」という点が、無口にさせる主原因だろうか。
私の子供の頃はカニなんて高級品で、めったに食べられるようなものではなかったが、最近はロシア辺りからの輸入が順調なようで、国産にこだわらなければ、スーパーなどでも手が届く値段で売られている。我が家ではズワイガニが圧倒的人気。毛ガニは手間に対して身が少ない、タラバガニはどうも大味な感じがする、ワタリガニは論外、とまあ子供達は贅沢なことをおっしゃる。しかし内実は、私も同意見なのだが。
ところが異端児が一人、我が家の愚息1号(長男)だ。彼はカニが大嫌い。こんなに美味しいものを、なぜ食べない、と問いただしたところで、嫌いなものはキライ、とそっぽを向く。我々が無言でカニをほおばるのに、粗食押し付けるのも気が引けるので、長男には彼の好きなオカズを別に用意することになる。それはそれで、彼は結構気に入っているらしく、今晩の夕食はカニだ、というと、長男には「カニではない好物が食べられる」ということを意味し、彼は彼で満足なのである。
そういう訳で、我が家は今のところ平和だ。
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