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なごやマイスポーツ・フォトコンテスト 後編 [カメラ]

なごやマイスポツフォトコン 2.JPG

さて、当日会場に飾られた、24年間の大賞作品を見て、もう一つ思ったことは、当初は殆どがフィルムで撮られていたであろう作品が、今ではデジタルの比率が飛躍的に高まったこと。受賞作自体に使用機材についての明記はありませんでしたが、それでも何となくそういった感じがしました。私ももちろん、撮り始めた頃はフィルムだったのですが、最大でも36枚ごとにフィルム交換の時間を設けなければならないこと、ランニングコストが頭の隅のよぎると、シャッターボタンを押す指が慎重になってしまうこと、などが、デジタルになって大きく改善された環境になったことで、我々アマチュアがスポーツを撮る場合に、多大なプラス要素になったなぁ、としみじみ思いました。その反面、ピント精度に対する見方はシビアになり、高感度が使えるようになってシャッター速度の融通性が広がったことで、表現の幅も広がったようで、総じてデジタル環境になって、こうしたアマチュア対象のフォトコンテストでは、作品自体のレベルはかなり上がったようにも感じました。もちろん、他の分野ではまだまだフィルムの優位性は有ることも多いと思いますが。
さて、授賞式の後、ノリックさんと二人でお茶しました。ノリックさんとは何年か前の表彰式で声をかけていただいてからお話しするようになりました。私のように一分野ではなく、スポーツでも様々な競技(ラクロスやアイスホッケー、野球など)を撮られていますし、それ以外に東南アジア(タイやベトナムなど)に出かけては、素敵なスナップや風景を撮っておられる方です(歳は私とほぼ同年代かな)。海外でもデジタル一眼を使っている人が本当に多くなったこと、それでもスポーツ撮影以外ではフィルムを使い続けるつもり、という話を聞きました。「自分の望むシーンが来るまで、じっくりと待って、一枚一枚しっかり撮っていると、横からデジタル一眼を持った人が来て、バシャバシャバシャって、撮って行っちゃうんだよね」。瞬間を切り撮るスポーツ撮影では、デジタルは大きな恩恵を与えてくれたかもしれませんが、こうして「じっくり、しっかり撮る」といった場合に、軽々しくシャッターを切っていないか、と自分なりにちょっと反省させられたノリックさんの一言でした。
小一時間ほど談笑したあと、「また来年、どこかの表彰式で必ず!」と言い合って分かれました。昨年のフォトコン応募結果はこれですべて終わり。世の中そんなに甘くは無いと思いますが、満足できる結果を残せるように、今年も頑張って撮る続けるゾ、という気にさせてもらった一日でした。
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なごやマイスポーツ・フォトコンテスト 前編 [カメラ]

なごやマイスポーツフォコン 1.JPG

お礼をして会場を出る際、スタッフの方々に「打倒○×さん、と言われていた方もいらっしゃいましたが、結局最後も○×さんでしたね。おめでとうございました」と望外のお褒めの言葉をいただいて、思わず照れ笑いをしてしまいました。また先月の話で恐縮なのですが、なごやマイスポーツ・フォトコンテストの表彰式に行ってきました。
名古屋市教育スポーツ振興事業団の主催するこのフォトコンテスト、昭和60年から毎年行われてきて今回が24回目で、最後となります。私は4年ほど前に知って、毎年のように応募してきたのですが、このフォトコンには相性が良いらしく、2004年に「秀作」、2005年に「準特選」、2006年に「大賞」と、応募する度に受賞させていただいてました。2007年は前年の大賞受賞で達成感もあり、応募しませんでしたが、今回の2008年でこのフォトコンが終わってしまうというので、最後にぜひ!と応募したのが昨年11月。二度目の大賞受賞の内定を受けたのが昨年末で、先月その表彰式が名古屋で行われました。
当日の会場には、今回の受賞作品と共に、これまでの大賞作品も展示されていて、2年前の私の大賞作品も立派な額に入れられていました。某掲示板やこのブログにも顔を出してくれるノリックさん(名古屋在住のスポーツカメラマンで凄腕)とも一年ぶりに再会。Yさん(こぶ平さん。この方もアメフトを主に撮っている敏腕カメラマン)は昨年末の別のフォトコン表彰式でお会いしたのですが、今回は所用の為欠席とのこと。ノリックさんと並んで、賞状&賞品を受け取ってきました。
当日会場に飾られている、今回の受賞作品やこれまでの大賞受賞作を見てみると、このコンテストが何気ない日常のスポーツシーンを撮ったものが多いことに気づきます。我々のような一般人の日常生活の近くにあるスポーツ、それが大きな大会や注目される競技でなくても、有名選手でも有名チームでもない人たちの、それぞれの悲喜や感動のシーンを写したものが多く、そういった意味で私の撮影スタイルに合っていたのでしょう。もちろんスポーツフォトコンテストですから、瞬間を切り撮るタイミングの妙と、色彩や構図などの創意工夫が評価されるのでしょうが、素材は日常生活に至って近いところにあって、そういった意味ではアマチュア向けのフォトコンでした。諸処の事情はあるにせよ、こういったコンテストが無くなってしまうのは、残念でなりません。このフォトコンには大変良い思い出を沢山頂き、感謝していると同時に、こうしたスポーツ関係のフォトコンテストは、なかなか数が少なくて、披露することも他の方の作品を見る機会も少ないので、ぜひとも再開を期待したいところです。

(つづく)

作品は・・・


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閉店 [巷の雑感]

私が小学生時代、6年間通い続けた通学路に一軒のお店があった。洋服の仕立て直しやズボンの裾上げなどをしている小さな店。いつも窓が開いていて、中で中年のおばさんがコツコツ働いているのを、学校帰りに眺めていた。時間を問わず、季節を問わず、決して広くはなく、明るくもなく、ミシンと洋服でいっぱいのその店で、そのおばさんは何時も働いていた。通りすがりにそれを眺めながら、子供心に、働くとはこういうことなんだ、ということを、知らず知らずのうちに教えられたのかもしれない。
それから三十数年経った昨年末、ふとした用でその店の前を通りかかると、まだその店があった。表の看板は塗り替えられて少し綺麗になってはいたが、建物は昔のまま。ということは、今ではかなり老朽化が進んだ木造で、壁のシミや汚れから年月を感じさせる。そして相変わらず窓は開いたまま。何気に中を覗くと、店内もあの頃と何も変わらない。そしてあのおばさんが、これも昔とまったく変わらずコツコツと働いていた。もう七十歳を過ぎているであろう、初老のそのおばさんは、昔見た手つきのまま、あの頃と同じミシンの音を響かせながら、裁縫仕事を黙々と続けていた。ああ、おばさん、元気なんだ。私がこの町を離れていた間も、ずっとここでこうして仕事を続けてきていたんだね。新しい気に入った店を見つけるのも良いが、こうして昔から知っている店がいつまでも有るのを見つけるのも、また嬉しい。辺りの街並みは今風になってしまったが、その建物と中身だけは、三十数年前のまま。窓からこっそり覗く私は、ちょっとお腹の出た中年のおじさんになってしまったが、その場にたたずんだ数刻の間は、あの頃のランドセルを背負っている子供の心になっていたかもしれない。
昭和年代では当たり前だった木製の窓枠やガラスのはまった木の引き戸の入り口。あの建物、何となく味わい深くて、今度ブログに載せてみようと、先日カメラ片手に行ってみた。すると、その建物は工事用の覆いに包まれていた。そして、店は既に半分以上解体されていた。言葉を失う、というのは、多分こういうことなのだろう。誰が書いたのか分からないが、手書きの張り紙が、閉店を知らせていた。
どうして?、ついこの間までいつもどおりだったのに、なぜ無くならなければならないの。あのおばさんは今、どうしているのだろう。しばし立ちすくんだ私には、言い表せない想いが溢れ出てくるが、建物を壊す重機の音がかき消してしまう。思えば、この店の客になったことの無い私は、あのおばさんの名前も知らなければ、話をしたことも無い。私はただ眺めていた、通りすがりの赤の他人。きっとあのおばさんにはおばさんの、いろんな想いや事情があったのだろう。久しぶりに見つけた、小さな記憶の風景は、無くなってしまった。
数日後、その店のあった場所はすっかりきれいに整地されていた。数ヵ月後にはこの場所に、真新しい建物が建ち、周りに溶け込み、今の街の風景となっていくのだろう。新しい変化を望む心より、どうかいつまでもこのままで、と願う心の方が大きくなったのは、やっぱり年を重ねて、想い出が多くなってしまったせいかもしれない。
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BTOパソコン購入記 その5 [パソコン]

さて、前回良いことばかり書きましたが、もちろん気になる点もあります。
まず、筐体が大きいということは場所をとります。特に奥行きがあるので、私のラックに入れると、どうしても前に出っ張ってきて、いやがおうにも存在感が増します。デザインもメーカー製PCのような垢抜けたものではないですし、光学ドライブやメディアリーダーも剥き出しのままですから、高級感は少ないです(まあモバイルPCのように、他人に見せるものでもないでしょうが)。
それと、前後に12cmファンが回ってますが、やっぱり無音と言うわけではないです。私のようにモニターの横に本体を置いている場合、神経質な方は本体からでるファンの音がちょっと耳障りに聞こえるかもしれません(私はもう慣れましたが)。音と言えば、HDDのコトコト音も聞こえてきますね。Gateway君も決して静かなPCではなかったですが、このBTO君は稼動音がはっきり音が聞こえるPCです。冷却のことを考えると、致し方ないことかもしれません。Core i7は発熱も多そうですし、グラボーもね。(静音に気を使った、もっと高価なPCケースなら違ったかも)。まあ私のように、モニターの横に置いて作業しなければ、問題ないのかもしれません。
音といえば最初、筐体からビビリ音がひどくて、HDDにアクセスするたびに鳴ってました。中を開けてよく見ると、私がHDDを交換した際に、ケーブルを動かしてしまって、それがサイドパネルに当たって音がしていたようで、これは解決しました。自作派の方には常識かもしれませんが、こうしたケーブルの取り回しも重要なことだと思いました。
BTOパソコンといっても、メーカー製パソコンの一部パーツをちょっと入れ替える程度のものから、殆どのパーツを自分で選ぶものまであります。今回私が手にしたのは、後者に近いもので、どちらかといえば、自分で組めないので、パーツを選んで組んでもらった、という感じのものです。なので、便利機能は一切無く、設定や必要ソフトのインストールも全て自分で行わなければなりません。それが面倒、ちょっと不安、という方にはお勧めできないかもしれませんね。
注文する際に、HP上で選ぶ際も、全てのパーツのメーカー名や型番が書かれているわけではありません。ウソ偽りがあるわけではないのですが、マザーボード一つにしてもCore i7用にいろいろ出ていて、X58と表示されているだけは分からないこともあります。細かなパーツのことなども考えると、全てのパーツの型番を明記するのは難しいでしょうから、やっぱり信頼できるところ、永く&沢山手がけていて、評判の良いところに頼むのが一番重要だと思いました。
結論として、このBTOパソコンは、メーカー製のオールインワンPCと自作パソコンの中間に位置するもので、間違ったり無駄なパーツ選択をしなくてよいように選択肢が限られ、かといって無駄なコストを省き、必要な部分に予算を割けるようなカスタマイズができ、私のように自作できるほどの力量は無いけど、使用目的の認識がはっきりした人には非常にコストパフォーマンスの良いパソコンだ、と思います。そういった、価格や機能重視な分、デザインや快適性の部分では、メーカー製に及ばないところもあるかと思いますので、万人に勧められる訳ではないと思います。が、そういったメーカー製に不満を感じた方には、選択肢の一つとして良いかと思います。

長々とBTOパソコン購入記を続けてきましたが、今回で最後とさせていただきます。お付き合い、ありがとうございました。
BTOパソコン5-1.JPG

(恥ずかしながら、現在の私の仕事場風景です)

Seagate HDDについて


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BTOパソコン購入記 その4 [パソコン]

まだ使い始めて2週間も経たない状態での、ファーストインプレッションです。シロウトの私の感覚なので、参考程度に読んでくださいね。
まずCPUやグラボーを含めた基本性能は、やっぱりイイですね。前任のGateway君も、メモリーを3GBにしてありますから、操作に対するキビキビ感はイイ線いっていたのですが、起動の速さやソフトの立ち上がりの早さなどは、やっぱりこっちの方が早くてストレスフリーです(起動してからガジェッドが開くまでなど、以前の半分ぐらいの時間かな)。こうした操作やファイルを開く早さ、ファイルコピーの時間などは、日常よく使う操作ですが、時間を計ればたぶんちょっとの違いなんでしょうが、この感覚的な速さは気持ちイイです。
DPPでのRAW現像時間を計ってみました。1D3のRAWファイル20枚(234MB)をJPEG(画質8で59.8MB)に一括現像した際に所要した時間は、BTO君が61秒。同様の条件でGateway君(Core 2 Duo 6320 1.86GHz)は、160秒。3回やりましたが、結果はほぼ同じで、結構な差がついてしまいました。CPUの差以上の結果は、やっぱりCore i7のターボブースト機能の効果でしょうか、メモリーコントロールの違いでしょうか。RAW現像は、他の要因の影響もあると思いますが、やっぱりCPUの違いが如実に出るので、私的には納得の結果です。DPPがマルチスレッド対応なのかどうか分かりませんが、タスクマネージャーで見ると、やっぱりCPUが全て働いていました。
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以前にも書きましたが、メインの筐体が大きくなったので、手が入りやすくなり、HDDなどの増設&交換がやり易いのも好印象。もう一基内臓HDDを楽に追加できそうなので、外付け4台入りHDDと合わせて、これでかなりの容量が確保できそうで、当分写真データなどの保存には事欠きません。サイドパネルはもちろん、前面パネルも簡単に外せるので、空いている5インチベイも何かに利用できそう。冷却も前後のファンでしっかりHDDの温度上昇も抑えてくれそうだし。前面のブルーLEDファンはちょっと派手でしょうかね。
BTOパソコン4-2.JPG

ブルーレイドライブは、まだディスク書き込みをしたことが無く、レンタルブルーレイ映画を見た程度ですが、やっぱり綺麗ですよね。我が家はまだ地デジ環境になく、テレビもブラウン管ですから、電気店では見て知っているとはいえ、この緻密な映像を楽しめる環境にやっとなったのは嬉しいです。依然買ったモニターをHDCP対応にしておいて良かったです。
さて、良いことばかり書きましたが、気になる点もあります。
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