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少年サッカーの撮影 その73 [少年サッカーの撮影]

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これは今年一番の秀作だ、と思った写真を印画して、しばし&何度も眺めてみる。そうやって見るということは、自然といつも撮っているありふれた写真と比較しながら見ていることになるのだが、暫し感じることが出てくる場合がある。「どうしてもう一瞬だけ早くシャッターを切らなかったのだろう。そうすれば・・・」「被写体の選手をもう少し脇に寄せたほうが良かったかもしれない。そうすれば・・・」「選手の表情は素晴らしいのに、背景が何だか煩雑に思えてきた。撮る角度を工夫すれば、もう少し・・・」。モニターでは簡単に等倍鑑賞できるので、ピントのチャックには大変便利。なので、ボツ写真を見つけることには優れている。でもよい写真、作品になるような写真は、画全体から何か感じられるものがあるように思える。どうも私には、それはモニターで見ているだけでは分かりにくい部分が有るように思えてならない(もちろん、モニターでしっかり感じられる敏腕の方もいると思うのだが)。

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偉そうなことを言っている私も、なぜそのことに気づいたかというと、フォトコンテストに応募する際にである。多くのコンテストは、データではなくプリントした状態で応募することになっている。その理由は、色の再現性が見る機材によって変わるのを防ぐ、応募する側が意図した色の表現も審査の対象とする、ということが理由だろう。今年撮った膨大な中から応募作品を厳選し、それをプリントする。そこで封筒に入れて送ってしまったら、そんなことは思わなかっただろうが、一晩じっくり見てみると、「やっぱりこれは好きだなあ。たとえ入選しなくても、自分的には満足いくものだ」と思えるものと、「厳選したつもりが、いつも撮っている写真と大して変わらないなあ」と思えるものとに分かれてくる。なぜかというと、紙に印画したことで、鑑賞する体制が変わったからだろう。そうした鑑賞する体制が変わっても、良いと思える写真は、やっぱり自分としては作品だろうし、その違いや区別がまた、撮る際にも有用なスキルの獲得につながると思うからだ。
ただ、ここで私が言いたいのは、プロのカメラマンの撮る、作品のような写真を目指そう、とか、そうでなければ大した写真じゃない、ということでは決してない。我が子や我が子のチームメイトの写真を撮っておられる方々にとっては、決定的なシーンのみ撮れればいい、一試合に数枚の芸術性に優れた写真が撮れればいい、と考えておられる方は少ないと思う。自チーム撮りには、撮った写真の平均点の高さを目指す側面が必ずあると思うからだ。

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撮った写真をすべて印画することは無理だろうが、モニター鑑賞だけで終わらせることなく、気に入った写真を印画して、ちょっと離れて見てみる、じっくり時間をかけて見てみる、違った気分の時に眺めてみる。そしてそこで、何か違った側面を感じられたら、フィルム時代とは大きく変わった現在の環境、簡単にプリントアウトできる便利さを、十分に享受していると言えないだろうか。

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1枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF100-400mm F4.5-5.6 L IS
焦点距離 300mm 絞り優先AE シャッター速度 1/250 絞り F6.3 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 250  AI SERVO AF  RAW
2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 800  AI SERVO AF  RAW
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm 絞り優先AE シャッター速度 1/800 絞り F3.2 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F4.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 125  AI SERVO AF  RAW
5枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm 絞り優先AE シャッター速度 1/160 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 1600  AI SERVO AF  RAW

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