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7D ファーストインプレッション その5 [カメラ]

10月2日の発売開始日に手に入れた7Dだが、もう1カ月以上経ってしまった。今更ファーストインプレというのも、何とも気が抜けてしまったような感じだが、一応最後まで書き続けていきたいと思う。

さて前回、ゾーンAFのことをいろいろ書いたが、一つだけ追加して書いておきたい。実は私、7Dでサッカーを撮る時以外は、ほとんどこのゾーンAFを使っている。一眼レフカメラを使い慣れている方は、全点自動選択AFはあまり使わないのではないか、と推測する。やっぱり撮影者自身が意図したところにピントを合わせたいので、自動選択でカメラに任せるというのは、どうも気がすすまないだろう。コンデジのようにパンフォーカスで撮りたいのなら別かもしれないが、多少のボケを生かした一眼らしい写真を、ちょっと構図を考えて、というなら、実はこのゾーンAFは、なかなか使い易いことに気付く。ゾーンAFは全点自動選択と1点指定との中庸で、前者よりも撮影者の意図が反映しやすく、後者を選んだ場合の、ピントの背景抜けの失敗を防いでくれる。なので最近は、標準でこのAFモードを選んでおいて、どのゾーンを使うか、その切り替えをマルチコントローラーでしながら撮っている。サッカー撮影という集中力の必要とする被写体ではなく、スナップ撮影や日常の撮影では、なかなか使いやすい、的を得た設定と言えるかもしれない。

さて、話はサッカー撮影に戻るとしよう。1点指定AFを選択し、この7Dでサッカーを撮るとしよう。縦位置でサッカー選手を追う私の場合、AFフレームの配置は1D3より7Dの方が使いやすい。中央のAFフレームが最も精度の高いことは分かっているのだが、そこでは選手の腹部あたりになることが多く、もう少し上のフレームを使いたい。縦で中央の上のフレームというと、1D3では2つ、7Dでは3つ選ぶことができる。どちろも一番上(つまり一番端)のフレームでは端過ぎて、今度は選手を追うのが難しくなるので(特に単焦点レンズでは)、1D3では中央の一つ上のフレームを使わざるをえない。45点ものフレームを持ちながら、撮影者が指定できるのが19点と減ってしまった弊害(1D2の時は45点どれでも選べた)とも言えるかもしれない。7Dでは19点のフレーム全てを選ぶことができ、縦にすると中央から一番上まで2個のフレームがあり、この上の方(一番上のすぐ下)のフレームを指定して使っている。以下がその比較画像(向かって左が7D、右が1D3。赤いフレームが指定したAFフレーム)。
ファーストインプレ5-1.jpg
7Dの方が若干上にあることが分かっていただけるだろうか。大差無いように思えるかもしれないが、この微妙な差が、不規則に動くサッカー選手を追うのに、使い易さを左右する。もちろん、これは私の場合であって、指定するフレームやその位置、それによる使いやすさは、縦か横かで違うし、狙う被写体や望む構図でも違ってくるので、あくまで私の場合なのだが、7Dのこの位置が一番使いやすい。45点のAFフレーム全てを指定できた1D2から1D3に持ち替えた時、主とするフレームの位置の点で慣れるまで苦労をしたことがあった。僅かな差のようだが私には、この点では7Dの方が選手を追いやすいし、たぶん再度45点全てを指定でき、精度も上がった1D4は、更に使いやすいだろう。
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