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久しぶりの入院・退院 後編 [カメラ]

何かと慌ただしくて、更新が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。前回の続きです。

本当は、手持ちレンズ全てを送るのが一番だとは分かっているのですが、梱包作業を考えるとちょっとメゲテしまって、使用頻度の少ないレンズに関しては見送りました。これらに対しては、マイクロアジャストメントで対処すればいいか、と。今回送った機材はコレです。

入退院3-1.jpg

箱2個に分けて、緩衝材にぎっしり包まれて戻ってきたことは、前回ご報告のとおり。一つ一つの包装を開けて確かめてみると、どれもキレイになっています。新品みたい、というのは言いすぎですが、屋外使用が圧倒的に多い私の機材は、手垢や埃にまみれることも多くて、この点ではキレイサッパリ、という感じ。特にクリーニングを頼んだわけでもないのですが、レンズ内のチリも無くなっているし、ファインダー内に見えていたゴミも無くなっています。
今回の要望は、文書にして添付し、機材に添えて送ったのですが(そうしないと、きちんと伝わらないこともあるので)、同封されてきた修理票には以下のように、私の要望通りの処置をしたことが書かれています。

・1D Mark3のミラーボックス内の余分な潤滑油の検査、及びセンサー清掃を致しました。
・ピント精度を検査したところ、製品規格内でしたが、最善となるようレンズと確認しながら、出来る限り
 調整させていただきました。
・7Dの露出精度を検査したところ、製品規格内でしたが、安全性を考慮し、再調整致しました。
・センサー部を清掃致しました。
・各部点検致しました。

いづれも検査したが、不具合ではなく、規格内であったが、再度調整して最適化した、とのこと。では実戦に投入してみて、どの程度変わったか、これが一番大事ですよね。現在のところ2回ほどサッカー撮影に持ち出しましたが、その結果を踏まえて、現時点の私の結論は◎です。
まず、EF300 F2.8 LISを1D3と7Dに装着して、小学生サッカーを撮ってみました。自宅に帰って撮影結果を見てみたのですが(私はカメラの液晶モニターでピントチェックすることをしないので)、同じレンズを使って、両機のピントのズレはほとんど感じません。どちらもジャスピンといってよい状態。ただ、こうして詳細に見ていくと、気付いた点もあります。画素数がかなり違う両機、やっぱり7Dのジャスピンの画は1D3に比べ精細感があります。その分、画像を次から次へと開けていくのは(特にRAWなので)、データの重さは感じますが。

入退院3-2.jpg

上の作例
7D+EF300mm F2.8 L IS  焦点距離   300mm  シャッター速度優先  任意1点指定領域拡大
F3.5   SS 1/1000   ISO 100   評価測光   露出補正 ±0   AI SERVO AFⅡ  RAW

それと、1D3と7DとのAF性能の差(ジャスピン率)も感じます。どういう所かというと、最初7Dで撮った画を見ていたのですが、ジャスピンの中にも、極僅かに後ピンのものが見られました。治ってないのかな、と思うと、僅かながら前ピンのものも発見できました。これは、前後左右に不規則に動く被写体に対する、追従の遅れ(AFレスポンスという言葉を私は使っています)だと思います。1D3で撮った画にもこれは見られますが、7Dに比べればかなり少ない。このあたりがやっぱり、AF性能の差を感じるところでしょうか。
こうした、僅かなピンズレの画が散見されるのをみて、「せっかく調整に出したのに、治っていない」と言う人がいますが、調整はあくまで調整であって、本来持っているAF性能が上がる訳ではありません。この点を勘違いしてサービスセンターにクレームを言うのはどうかと思いますね。
それにしても、今回こうして1D3と7Dを持ち比べて撮ってみると、やっぱり1D3のシャッターを切る感覚の気持ち良さをマジマジと感じます。これはなかなか言葉で言い表すのは難しいのですが、コレを知ってしまうと、人間の感覚というのはコレが当り前になってしまい、7Dにはどうも頼りなさを感じてしまうのでしょうね。なので、1Dユーザーにはやっぱり1Dを勧めたくなります。まあ、現在の実売価格で、2倍以上3倍近い価格差のある両機ですから、これは当然の結果で、7Dには1D3に無い良さも持ち合わせていることを考えると、両機の長所を融合したであろう1D4への期待が膨らむばかりです。
さて、その翌週には、県サッカー協会のお手伝いで、全日本女子サッカー選手権をEF400 F2.8 LIS+1D3で撮ったのですが、これも気持ち良く撮ることができ、撮影結果も上々でした。こうして考えてみると、やっぱり現時点では、動体撮影に最適な機種はやっぱり1D3だと思いますし、発売以来2年半が経過して、その間に何度かリコール修理を乗り越えてきたこの機種は、なかなか熟成されたカメラだと思えてなりません。もう少しコイツと付き合っていこうと思わせる、今回の入院結果でした。
なお、1D2の時にもお世話になった(当時は西日本修理センターと呼ばれてました)、大阪中之島サービスセンターは、いつも私の期待を裏切らない、イイ仕事をしてくれて、本当に感謝しています。この場を借りて(見てないでしょうが)お礼申し上げます。

入退院3-3.jpg

上の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS  焦点距離   400mm  シャッター速度優先
F3.2   SS 1/1000   ISO 500   評価測光   露出補正 +1/3   AI SERVO AF  RAW

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