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お宮横丁 [日々の徒然]

この師走の慌ただしい中、愚息の東京での住居探しに行ってきました。その後、家内の実家に一泊させてもらうことに。東京と現住所の中間に、家内の実家があることで、中継地として大変助かっています。今回もお世話になりましたが、帰路にちょっと話題になった場所に寄ってみました。それは、静岡県富士宮市にある「お宮横丁」です。

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ここは、富士宮市の名産品を扱う小さな店が軒を連ねるところで、広さ自体はあまりないものの、富士山本宮浅間大社の目の前ということで、多くの観光客が足を運ぶところです。そして、富士宮の名物と言えば、やっぱり「富士宮やきそば」でしょう。
富士宮やきそばは、B級グルメの逸品として、今では贈答品になるほど有名になってしまいましたが、家内の話では、以前は普通に各家庭で食べていたとか。この富士宮やきそばの特徴は、
・富士宮でしか手に入らない麺を必ず使うこと
・「肉かす」を必ず使う
・仕上げに削り粉を使う
この3点です。麺は蒸し麺ですが、水分が少なく固く、調理の際に少量の水を加える必要があります。この水加減で食べる際の印象が異なるようで、家内の指図無しに私が手を出そうものなら、必ず後でお小言をいただくことになります。肉かすは、豚が原料のようで、「豚かす」とも呼ばれていますが、これを入れると風味ががらりと変わりますので、富士宮焼きそばには欠かせないエッセンスです。最後に削り粉をかけて食べるのですが、この粉はサバやイワシが原料で、地元で採れる桜エビを入れる場合もあるそうです。
いづれの食材も、それほど高価な材料ではなく、地元の富士宮では、普通にスーパーマーケットで安価で売られているものばかりです。当然我が家でも、以前から好物のひとつになっていて、家内の実家からよく送ってもらって食べてきましたし、こうして実家に立ち寄った際には必ず買って帰っていました。歯ごたえのしっかりした食感に慣れてしまうと、他の焼きそばが頼りなく思えるかもしれません。
このお宮横丁でも、多くの方が富士宮焼きそばを賞味されていました。通常のソース味の他に、塩味のものもあって、これもナカナカ。その他に、地元で採れた鱒を使った「マスバーガー」や、採れたて牛乳を使ったアイスクリームなども。横丁の中央には、富士山の湧水を飲むことができる井戸もありました(本当にドンドン水が自然に湧いてきていました)。狭くて小さな場所ですが、分かりやすいところで、富士宮焼きそばを味わうには手軽ですので、もし近くに来た際には寄ってみる価値があるかもしれませんよ。

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