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ゴールデンウィーク [日々の徒然]

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今年のゴールデンウィークも終わりましたが、皆様は充分楽しめたでしょうか。
5人家族の我が家が、この春から3人生活。この休みには、東京から長女と長男が戻ってくるという。まあ、久しぶりに(といっても、一カ月ほどですが)帰ってくるなら、家の中でも片づけておいてやるかな。そうそう、免許取りたての新米ドライバーは、また車に乗りたがるだろうから、洗車でもしておいてやろうか。そういえば、欲しいものがあると言っていたが、用意しておいてやるかな。そんなわけで、ゴールデンウィークが始まる前にヨソヨソと準備を始めていた私。しかし待てよ。これって、盆や正月に実家に帰ってくる息子・娘を待つ、田舎の親そのものの姿じゃないか。
帰省ラッシュやUターンラッシュを伝えるテレビニュースでは、駅や空港で「田舎の両親に孫の顔を見せに行きます」とか、「実家でのんびりしてきました。明日から仕事がんばります」なんて言う人の姿が流れたりするが、我が家の娘・息子も、もうすぐそんな事を言うのだろうか。そして私は、年に何回か帰ってくる子供達を、心待ちにしながら田舎で過ごす親となってしまったのだろうか。フッとそんなことが頭に浮かぶと、歳とってしまった気分、老人に近づいていく姿、何だか取り残されたような感覚、を感じてしまった。
そりゃあ、東京に比べればココは田舎だし、東京に比べれば自然はある。だけど、山間の山村でもなければ、過疎地や僻地でもない。第一、私は隠居生活などしていない、まだ現役社会人。老けこむような歳でも、優雅に老後を楽しめる立場でもない。と強がってみるが、何だかそんな姿、遠くから懐かしがられる姿が、もう遥か彼方ではなくなってきているのでは、と思ったりもする。ついこの前まで、そんなことはまったく無かったことなのに。
我が家の広くもない玄関。そこに靴が一杯に並んでいる間、それは僅か数日だったが、なかなか楽しかった。久しぶりに5人で囲む食卓。右から左からと、話が飛び交う。テレビを見ながら笑う。その笑い声の華やかさ。3人生活では無かったこと。「後がつかえているから、早くお風呂に入ってよ」という家内の声も、久しぶりに聞いたような気がする。そう、ついこの間までは当り前のことだったのに、今では特別なことになってしまった。今晩も3人で食卓を囲む。5人と3人では全然違う。それでもこれが現実の今。悲しむべき状況ではないことも確かだし、振り返って、懐かしんでも、二度と戻れぬことも確か。ただ、眼の前の我が家が一つの曲がり角を曲がったことを、しっかり感じさせられたゴールデンウィークだった。
以前このブログで、何も変わらないことの幸せを書きました。そして今年の初めに、留まることの無い流れの中に居続けるのなら、せめて滔々と流れる大河のように、ゆっくりと、じっくりと生きてみたい、と書きました。その言葉のとおり、周りの変化に憂えることなく、よく見て、しっかり踏ん張っていこうと思っています。前に進むことが全てではない。前に進めなかったことを嘆くことなく、つまづいて倒れないこともまた大切、と。
この記事を以って、このブログの前半の〆とさせていただきます。ここまでお付き合いいただいた方々、ひとまずお礼申し上げます。ありがとうございました。しばらく充電期間を持ち、気分と頭と体を一旦リセットして、また皆様の前に立てたらいいな、と思っています。
それでは、また。



それでも・・・


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