さて、翌日は早速写真の選別・編集作業です。協会役員のY常務理事には、JPEGにてDVD-Rに焼いて提出することを約束していました。最終選考は私ではなく、Y常務理事が行うので、私は撮った写真を提出するだけでも良いのですが、やっぱりあまり変な写真を送るのも気が引けましたので、とりあえず私自身で選んで送ることにしました。今回はボランティアカメラマンとしては初出動だったので、かなりの枚数を撮りましたし、しかも全てRAW。失敗写真を削除する一次選別、使える写真(協会提出する写真)を選ぶ二次選別、今回は光量変化が大きかったので、簡易レタッチを施す作業を行い、全てRAWからJPEGに変換してDVD-Rに焼くまで、丸一日かかってしまいました。それにしても、一千枚近い枚数のRAW現像は、今のPCではすごく時間がかかりました。もう少し高性能なPCが欲しいなあ~、クワッドコアならもう少し早くなるかなあ~、なんて(また物欲がフツフツと)。
という感じで県サッカー協会のボランティア・カメラマンを担当し始めたのですが、その後これまでに何回かの出動要請がありました。そうこうして場数をこなすうちに勝手も分かってきて、緊張感も和らぎ、真夏の暑さも過ぎ去ったことで、体力的な点もなんとかなり、必要とされる写真の全体像も分かりつつあるところです。しかしやっぱり、今までの自分本位に気ままに撮るのとは違って、誰かのために撮るというのは大変だなあ、と実感。プロカメラマンの偉大さがちょっとは分かったような気もします。
また、問題点というか対処しなければならない点も出てきました。第一に体力。大きなイベントやオリンピックなどを撮っているプロカメラマンは、滞ることなく流れていく進行に的確に対処していて、精神的にも肉体的にもタフだと実感します。私などこれだけでぐったりですから、このメタボ体型を何とかしなければ。第二に機材。サッカーのプレー中の撮影は1D3+EF400 F2.8 LISで何の問題も無いのですが、試合直後の選手の整列風景、挨拶、それに応える観客、表彰式のスナップ、などの一連のシーンが留まることなく流れていきます。それを撮るには複数のボディ(できれば3台くらい)と広角から中望遠のレンズが必要かな、と。今回も、試合終了と同時にヨンニッパをグランドに放り出して、片隅でレンズ交換してました。ああ、もう選手が整列している、トロフィーのスナップも押さえておかなければ、なんてあせって、レンズを落としそうになったことも。屋外で、こんな風にあせってレンズ交換することは、あまり良いことではないので、なるべくこれを避けるような方策を考えなければ、と思っています。どの位置で胴上げが始まるか、表彰式にどこまで寄れるか、など事前に不明な点も多いので、ズームレンズは必須ですね。報道の方々(この地方の)はどうしているのかな、と見てみると、必要な写真が撮れればイイ、という感じで、結構ドライな対応でしたけどね。第三に、いつも撮りなれたチーム、見慣れた選手を撮るわけではないので、予備知識がない分、試合展開に応じて随時対応していかないと、撮り逃すことが多くなります。次の動きの予測が必要なサッカー撮影ですが、いつもより集中力を高める必要がありますね。かといって、無難に良いシーンを集めて撮ると、そのチームの中心選手ばかりの写真になることもあるので、なかなか難しいところです。
さて、長々と書いてきましたボランティア・カメラマンについては、今回で一区切りとさせていただきます。今後もこの活動を、できる限り続けていこうとは思っていますが、また変化や出来事があれば、このブログでも紹介していきたいと思っています。ちなみに撮った写真の大半は、県のサッカー協会に送るのですが、ちょっとズルして(ブログに書いておいて内緒にはできませんが)、その日の一番良いと思った写真だけは、ワザと送らずにこっそり自分でキープ。理由はみなさんのご想像の通りだと思いますが、これが次の展開を呼ぶのは、実はそう先でもなかったのです。その話は、また機会を改めて、じっくりと。


上の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS  焦点距離   400mm  シャッター速度優先
F3.2   SS 1/1000   ISO 200   評価測光   露出補正 +1/3   AI SERVO AF  RAW