前回で、ウチの熱帯魚(幼魚を除く)を全て紹介したつもりだったが、一匹だけ忘れていた。ウチの黒子、セルフィンプレコである。
熱帯魚をやっている人は、ほぼ皆コケには悩まされていると思う。もちろん私もその一人。コケはまめに取り除けばいいのだけど、それも面倒。特に大型の水槽や水草水槽では、大変な時間と労力が必要だ。そこで、コケを食べてくれる生物を入れて楽しよう、という発想は自然。私もいろいろ試してみたが、最も効果が有ったのがコイツ。コケだらけの水槽が一日でピカピカになる。コケ取り能力は一番だと思う。
難点は、大きくなること。数センチの稚魚で販売されているが、ウチで一番大きいものは50cm近くある。これくらいになると、気も荒いし、食べる量も多い。けど、大型魚や気の荒いシクリッド水槽に入れるためには、これ位の大きさでないと殺されてしまう場合が多い。同種同士でも、エサの取り合いはやるので、一水槽一匹だろう。また、水草水槽では、水草を食べてしまうこともあるので入れられない。幼魚のセルフィンプレコなら、数ヶ月は入れておけるかもしれないが、コイツは比較的成長が早いので、最初だけだろう。大きくなると力も強く、尾の一振りで底砂を巻き上げる。よく食べてくれるので、フンも多いのはいたしかたないか。
よく売られている5~6cmの幼魚は弱いので、よく死ぬ場合が多い。それでも、10cmを越えたら丈夫。まず死なない。エサはコケや他魚のエサの残りで充分のように思えるが、大きくなるにつれ食べる量も多くなるので、餓死に注意。一度綺麗になってしまった水槽は、コケの発生が少なくなるので、プレコ用のエサは常備しておいた方がいいだろう。特に、魚食系の魚の水槽は、エサの残りカスもほとんど出ないので。
プレコマニアの人以外では、黒子に徹することが多いセルフィンプレコだが、じっと見てみると結構綺麗な個体もある。安価で、大助かりのベアタンクの友だが、やっぱり魚だから、たまにはエサをやろう。