勝敗 [巷の雑感]
試合は勝者と敗者を決めるもの
勝者と同じ数だけの敗者が生まれる
勝つには勝つ理由が
負けるにはそれなりの訳が
ある
勝つ苦しみ
負ける悔しさ
勝っても負けても、どちらでも
得られるものが
ある
ただそれを
言い訳にしてほしくない
慰めにしてはいけない
私はそう、思う
別にサッカーの強豪校でも、名の知れた有名選手でもありません。勝てば番狂わせといわれる
ような対戦でもない試合ですから、関係者以外では話題に上るようなこともないでしょう。
ただ、息子にとっては高校生活の総決算と位置づけた大会。優勝などはとても望めないとしても、
やりきった満足感を得られず、途中敗退するのは、無念以外の何物でもないと思います。
試合会場を後にした帰り道、後部座席に座る息子は、一言も話しません。口を開けば、そこから
出るのは、言い訳や後悔の言葉になってしまうと思ったのでしょう。
運転席に座る私も、一言も話しません。口を開けば、そこから出るのは、どんな言葉を綴っても、
慰めになってしまうような気がしたからです。
言い訳や後悔の言葉を、潔しと思わない息子に対して、私も慰めの言葉をこらえました。
父親と息子、二人を乗せた車は、自宅までの一時間半の道のりを、無言のまま運んでくれました。
こんにちは。
燃え尽きた時には何の言葉もいりません。
そういう時に何も言わないっていうのも優しさの一つですよね。
何も言わずとも、お互いの心の奥底は分かり合えている・・。
父親と息子のいい関係そのものですよ。
by kotodaddy (2009-05-04 16:00)
この無言の時間こそ、自問自答と色々な思いが交錯する何ともいえない経験なのでしょうね
不完全燃焼という無念さ・悔しさを知ることが、自分を強くするのかもしれません
スポーツの奥深さだと思います
すみません
分かった風なことを書いてしまいました
by やなちゃん (2009-05-05 19:30)
最終学年の息子を持つ親として(私の場合息子は中学ですが)、その車内の様子がリアルに私の心に沁みてきました。いろんな意味で深いです。また、せつないです・・・。でも何かとても羨ましさを感じます。
こちらは本日、第24回全日本クラブユースサッカー選手権大会U-15栃木県予選が始まりました。
by kuni8686 (2009-05-05 23:44)
車内でのご様子,身に沁みました。
私の息子も高3でサッカー生活一色です。特別な強豪校ではありませんが,そのサッカー部,監督を慕って入学しました。
少年団から続いた,サッカーの集大成が近づいてきたと,親子で話題にしないまでも実感しています。
小学校,中学校の引退となった試合は,感無量でした。その試合が少しでも先に延びることを願っています。
by こたワン (2009-05-06 06:09)
勝者の数だけ敗者があると書きました。しかし、その勝者とて、次の試合には敗者の立場に身を置き、去らなければならない。勝ち続けることの難しさ、そしてそれを成し遂げた者に、多くの称賛が寄せられることは当然かもしれませんね。でもその陰には、多くの敗者がいることになります。サッカーに限らず試合というのは、最終的に多くの敗者を生みだします。我が子のこんなことは、広く見渡せば、実は日常茶飯事で、とりたてて珍しいことではないでしょう。
小学生、中学生、高校生と進んできて、チームも指導者もチームメイトも変わってきました。そうして周りが変わっても、親子の関係は変わらない。終始一貫、見続けたのは私なのでしょう。息子はそのなかで、多くの悲喜を得、楽しくも苦しくもあったはずです。傍らで見続ける私が、そうであったように。
傍らで見続ける、それで良いのだと思いました。幸い、私には手も足も、耳も目も口もあります。僅かながら力を貸そうと思えばできたかもしれません。でもそれをせずに、見守る、ということが、実は父親の役目なのかもしれないと、今回思いました。
コメントを頂いた方々、ありがとうございました。お一人お一人、言葉を返すのが本意ではありますが、今回はまとめて書かせていただいたこと、ご容赦ください。そして、これを御覧の多くのサッカー少年の親御さん。苦労が人を強くすることも、敗者が恥じることではないことも、全て真理だとは思いますが、できれば別の結末を得られることを期待しています。
by ジュニアユース (2009-05-06 16:08)
サッカーで学ばせることは勝敗へのこだわりではないことを、息子の少年サッカーに携わってから7年目で私は気がつきました。低学年時代は市内でも1・2位の強豪チームであったため勝敗ばかりに親も子も目が行っていました。でも、本当に学ぶべき「味方のミスを一人一人が無償でカバーし合って強くなる仲間の絆」みたいなものを、我がチームが最低の実力に成り下がってから恥ずかしながら初めて気付かされました。
つい先日も長男がセンターバックから下級生・同級生問わずリーダーシップを持ってミスを励ましたり、明確な指示を大きな声で与えたり、MFでトラップミスしたボールを必死でカバーリングクリアーしている奮闘振りを見て目頭が熱くなりました。我が子もここまで成長したものだと。
少年サッカーってそういうものだと思います。意識を持った子がどれだけ多いか=努力する気持ちが強いので実力も付いてくる=強くて絆の強いチームができます。レフリーをしているととてもよくわかります。そこで、不運にも敗者となってしまったチームの選手は涙が流れてきます。この選手達の純粋な涙を見るたびに、コーチ・レフリー・親として責任を持った行動をしなければならないと戒められます。
5/3に全少を戦ってきました。残念ながら負けてしまいましたが我がチームの選手達は実力以上の力を出し切り、次に繋がる内容でした。
私も次の試合で主審として笛を吹いてきました。2回戦ともなるとスピード・気迫共に激しいゲーム。勉強になりました。
ブログにも結果報告しておりますので、お時間がありましたら覗いてください。
by 副将 (2009-05-06 19:40)
副将さん、こんにちは。
こういう姿を見てしまうと、団体競技のスポーツっていいなあ、と思ってしまいますね。もちろん、個人競技も良い点はいっぱいあるのですが、仲間との繋がりが試合中の表情に出る瞬間は素敵だと思います。
ウチの愚息2号の全日本も敗退してしまいました。負けなかったのに、得失点差で。何だかそれも複雑です。
ところで副将さんのブログのURLが見つかりませんでした。また教えてください。
by ジュニアユース (2009-05-07 22:28)
次男さんも残念でしたね。結果として得失点差にかかるのですが、悔しいですよね。
明日からあらたな目標に向けて頑張りましょう。小学生時代に意識ができていればフィジカルが伴ってくる中学生のサッカーは本当に楽しみです。
私もまた近況を報告します。
ブログのURLは以下の通りです。
http://blog.goo.ne.jp/mi19681224
PS 最近、ベンチにばかり入っているものですからサッカー撮影できなくて物足り ません!!
by 副将 (2009-05-07 23:36)
副将さん、ありがとうございます。
また副将さんのブログにもお邪魔しますね。
by ジュニアユース (2009-05-07 23:43)
お二人とも頑張ったんですね
まだまだサッカーを続けて欲しいですね。
by ゆすはら (2009-05-08 15:27)