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引越 その2 [日々の徒然]

引越しが終わり、いよいよその場を離れる日が来た。
16年間、毎日のように通い続けたその職場から、離れる日が来た。その日までは、引越しの煩雑さに紛れて、感傷などまったく湧きあがらないな~、と思っていた私だが、引越しが済み、部屋が空っぽになってしまうと、もう自分のいる場所が無くなってしまったことを実感させられ、グッとくるものがあった。
引っ越しを経験したことのある方なら分かると思うが、荷物を全て運び出してしまい、そこに最初にやって来た当時の状態に戻すと、こんな広い部屋だったんだ、などと再確認する。昔の歌謡曲の歌詞ではないが、机や本棚を退けると、その場所だけじゅうたんや壁紙が色が違うことに気付く。色が変わっているのではなく、色が変わらないでいたために、その部分だけが時間の経過を伴わない、昔のままの匂いを残しているのだ。そんな色の変化と押し付けられて着いた家具の足跡が、時の流れを表しているのだろう。
一度も引っ越しなど経験しない人も、転勤族と言われ、何度も経験させられる人もいるだろうが、私はこれで4度目。その度に、慌ただしさと新生活に向けた期待とで、過去を振り返る感傷は押し流されていたのだが、何だか未来の期待より、そこでの懐古の方が大きくなっていることに、今回初めて気付いた。もう私も若くはないということだろう。
さまざまな思い出と、出会ってきた人、別れてきた人たちとの思い出と、そしてこの部屋から去っていく感慨は、今は忙しさに流されてはいるけれども、いつかひょこっと出てくるような気がする。それはそれで、自然なことなのだろうし、長い人生、ちょっと立ち止まり、振り返り、懐かしむことは、決して悪いことではないだろうと思う。ずっとそうしてはいられないことは、分っているのだから。
運動不足の体での荷物運びは、少々の筋肉痛を手足に残してくれたが、そんなことではなく、これが一段落したら、少しだけ休みを取ろうと思っている。これから先の人生のために。


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アクセスありがとう [その他]


今年1月25日にこのブログを始めて271日(記事数161)。本日アクセスカウンターが10万回を超えました。
娘の影響から始めたブログですが、手探りで続けるうちに、多くの方々に見ていただけるようになって、本日に至りました。本当にありがとうございます。
今後も、今まで同様、好きなことを書いていこうと思いますが、長~い眼で、そして暖か~い眼で、みてやってください。
 
(これを機に、ちょっとスキンを変えてみました。見易くなったでしょうか)


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他界 [日々の徒然]

ウチのアジアアロワナ(血紅龍)が他界した。
昨日、夜10時過ぎまでは、まったくいつも通りに泳いでいた。なのに今朝午前9時には、逆さまになって虫の息。夕刻には呼吸を止めた。引っ越し後3日目だった。
水温も水質もまったく異状なし。確かに引っ越しでストレスはあったと思う。けどそれで死ぬほど弱い魚ではないと思う。現に、他の魚たちは元気いっぱい、何の異常も見られない。私にはちょっと理由が判断できない。ダトニオの急死は聞いたことがあるし、体験もした。けど、アジアアロワナはちょっと・・・
こんなに慎重に、懸命に引っ越し作業したのは、多くはこのアジアアロワナのためでもあったのに。ちょっとショックで、今回は写真も撮れなかった。今はいつも通り悠然と、あの世で泳いでいることを切に願うのみ。


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水槽の引っ越し [熱帯魚]

本日、引越し日でした。めちゃくちゃ疲れました。
私の場合、事務所の引っ越しなのだが、私の水槽の多くが、その事務所にあるので、水槽の引っ越しが一番の頭痛のタネだった。全てガラス製で、最大の水槽は1800×600×600。その他にも、1200×600×600とか、1500×450×450など、全部で10本ほどある。アクリル製ならまだマシかもしれないが、ガラス水槽となると、水槽単体でもその重さはかなりのもので、もちろん一人や二人では運べない。それで引越し屋さんに頼むことにしたのだが、ガラス水槽、しかも大型水槽もあるとなると断られることが多い。電話帳片手に、10個所ほど電話して聞いてみたが、OKの返事をもらったのは2件だけだった。引越し料金も、ホントに様々で、見積もりを取ることをぜひお勧めする。私の場合も、この2件の見積額は倍ほど違っていた。同じ作業をしてもらうなら、安い方が良いのは当たり前。
さて、当日の朝は早起きして、まずは魚を移動。この時重宝したのが衣装ケース。飼育水を半分ぐらい入れても大丈夫だし、二人で持てる。そして、水槽内を空にして、ヒーター・サーモやろ過機を外したりしていると、引越し屋さんが約束の午前9時に到着。まずその若さにビックリ。4人の男性だったが、全員20歳前後。そして礼儀正しい挨拶から始まり、自己紹介もきちんとして、作業もテキパキと気分よく進む。中年の私がとても持てないような金庫も、何と一人で担いでしまった。若いってスバラシイ。
それでも、1800×600×600のガラス水槽はキツかったようだ。鉄骨の水槽台から下すのも上げるのも。しかし、それさえこなせば、後はスピーディに終わってしまった。半日で終了。またキチンとしたあいさつで、清々しくその引越し屋さんたちは去って行った。
ここからが私の仕事。まず魚をすぐに戻さないといけないので、水槽に水を入れながら、ろ過機のセットを行う。今の季節では、水道水の温度は22度ほど。ヒーターの必要が無いのは有難い。セットできしだい、順次魚を戻していく。同じ水槽なのだが、飼育水が違うので、魚は怯えてしまうし、エラ呼吸も早いが、それは時間の問題だろう。
こうして比較的スムーズに引っ越しはできたのだが、振り返ってみると、その原因はやはり、引越し日までの準備による。給排水を考慮して水槽の配置をしっかり考え、電気配線も前もって行っておき、既設の配線や機器も可能な限り取り外しておいたから、当日の作業が楽にできたのだと思う。
さて、これで本日の作業は終了したが、熱帯魚関係以外の荷物は手つかずのまま。まだ当分落ち着けそうには無い。


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引越 その1 [日々の徒然]


今年初めより、このブログを始めて9ケ月が経とうとしています。自分なりに精力的に書き込んできたつもりで、多くの方々に見てもらっているのは、本当に励みになります。これからもこの調子で、できる限り続けていこうと思っているのですが・・・
私事で申し訳ないのですが、昨今の仕事が超多忙で、ゆっくりPCの前に座っていることができないほど。これでは落ち着いて文章を書くことができません。せっかく見に来ていただいた方々に、いい加減な書き方では申し訳ない。また、今週末には事務所の引っ越しがあり、そのせいでも滅茶苦茶忙しくなってしまいました。今日から事務所の荷物の梱包が始まり、PCもいったんは外して移転します。このブログは、会社で書いたり、自宅で書いたり、いろいろなのですが、昨今の仕事の多忙で、家に帰るのも遅くなりがちで・・・
事務所にも水槽があって(しかも大型水槽)、その引っ越しが頭痛の種です。とても一人で運べるようなものでもなし、生き物が入っているので、移転も素早くやらないといけないし・・・
カメラも最近の多忙で、まったく触っていません。で、写真も撮っていません。ブログ用に撮りたいものもいろいろあるのですが・・・
そういうわけで、言い訳ばかりになってしまいましたが、引っ越し・移転が落ち着くまで、ブログの更新を延ばします。できれば更新したいのですが、現状では先の見通しがはっきりしないので、いつものような更新ができないと思います。せっかく見に来ていただいた方々には申し訳ありません。落ち着きましたら、必ずこれまでの状態に戻しますので、今しばらく時間的なご猶予をお願いします。
 


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中古レンズ その1 [カメラ]

デジタル一眼レフカメラは、PCなどと同様のデジタル製品だ。新製品が早いテンポで出てくるのは、それだけ進歩が速いという証、発展途上だという証、なのだろう。それとも、付加価値をどんどん追加して、自製品の陳腐化を促し、買い替え需要を引き起こしているのだろうか。
それに比べて、交換レンズの方はずっとゆっくりだ。製品のライフサイクルが10年以上というのは、珍しくない。レンズ交換式のカメラが、この世に生れてもう何年になるか分らないが、この交換レンズに関しては、熟成された製品とみて間違いなかろう。
値段の幅も広い交換レンズだが、過去の着実な歴史のせいか、中古市場がしっかり形成されていることは、これを趣味としている我々にとっては、ありがたいことだと思う。新品を買って、不要になった場合でも、中古市場がしっかりしていれば、その流通ルートが確保されているので、中古品として売ることができる。二束三文になるかどうかは、イコールコンディションではない中古品ゆえ、分らないが、それでも美品になればなるほど高値で、引き取り先を探すことができる。日常の身の周りの品で、新品購入後数年使ったものが、購入額の半値以上の額で手放せるものなんて、なかなか見当たらない。趣味の品なればこそだろうが、趣味の品なら何でもそうかといえば、そんなことはない。私のもう一つの趣味である熱帯魚なんて、その中古器具には値段が付かないものがほとんどだし、一度も開封してない新品商品だって、中古売買のルートが確立していないので、高値で処分することなどできない。
少量生産品や希少価値のあるものについては、プレミアが付く場合もあるが、自分の購入した額以上で売れることなど、比無に等しいのだが、中古レンズに関しては、そんなこともたまにある。程度の良い中古レンズを購入して、数年間大切に使ったあと、また売却すると、自分の購入時よりも高く売れたりすることが、私の経験にもあった。もちろん、全てのレンズでそのようなことがあるわけもなく、いろいろな良い条件が重なった結果だろう。
購入額よりも高く売れることはなくても、10万円で新品購入したレンズが、数年使用後7万円で売却できた例は確かにある。3万円の投資で数年の使用ができると思えば、レンタルより良い。中古レンズを7万円で購入して、数年使用後6万円で売却できた例もある。1万円の投資で、数年間の使用ができるわけだ。
こんなことができるのも、中古市場がしっかりしているからだが、昨今の一眼レフのブームも背景にある。需要が多ければ、価格が上がるのが経済の原理。そして、ネットオークションの存在も大きい。中古業者を通さず、そのマージンを削除できるため、買い手にも売り手にも有利な価格で売買できるからだ。もちろん、ネットオークションにはリスクがつきものだが。
 
下の写真は、最近手に入れた中古レンズ。


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